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2019 11/05

漫画「異骸」のゾンビ物としての特殊性 最終話9巻までの感想・考察 ネタバレ注意

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漫画「異骸-THE PLAY DEAD/ALIVE-」(作:佐伊村司先生)を最終話9巻まで読み終わりました。
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マンガBANG アプリ内イメージより引用
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高校を舞台にしたゾンビパニックホラーではあるんですがゾンビ物としては異質な印象。
どうしてもアメリカ映画的なゾンビを予想してしまうと「ん?」って思ってしまいます。
でもその特殊性こそ本作の見どころの一つなんじゃないかなぁって思うのも事実でした。

そんな「異骸-THE PLAY DEAD/ALIVE-」の感想など。
ネタバレ注意

「異骸-THE PLAY DEAD/ALIVE-」とは 9巻最終話までの感想・あらすじ

いつも通りの学校生活が続くと思っていたら突如として同時発生的にゾンビのような振る舞いをする生徒とそうでない人に分かれてしまうパニックホラーの「異骸-THE PLAY DEAD/ALIVE-」。

主人公のアキラは幼馴染のくるみが好き。
そんなくるみはアキラのボクシング部仲間の梅澤が好き、という三角関係が形成されていました。
梅澤が喧嘩に巻き込まれてると聞いて助けに行ったくるみを追うアキラ。
現場に向かう二人とすでに喧嘩の真っただ中にいた梅澤ですがどうも様子がおかしい。
その喧嘩相手は人にかみつく、もっと言うと人を食べます。

そして、くるみと梅澤はそれらと同じようになってしまいました。
噛まれたら感染し、拡大する理性を失った人間。それはまさしくゾンビです。
そんなゾンビ状態の人が突如現れ学校内で暴れ出したのですが少し時間が経つと元に戻る事に気が付き始めました。
でもそれは新たな争いの幕開けなわけで…

ゾンビと人間を行き来する

ゾンビホラーとしての本作の一番の特徴はゾンビ(らしきもの)になったと思った人が一定時間経ったら元に戻る、つまりは人間になる、そしてまた一定時間経ってゾンビになるというサイクルを繰り返すことです。
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「異骸-THE PLAY DEAD/ALIVE-」より引用
なのでゾンビの「症状」って言い方が正しいのかな。
ゾンビになった人間は元に戻って人を喰らってしまったことに自己嫌悪し、さらに正常な人からは迫害を受けるような流れになります。一方で、人間の時は仲間だと思っていたのに危険視されまとめて殺されかけることが分かってからは両者の対立がどんどん激化していきました。

正常な人にとったらゾンビ期間中はいつ自分を襲ってくるかわからない、そしてあちら側にいくのかわからないという恐怖があります。

ゾンビ側になったらその時の記憶がなく、人間に殺されるかもしれない。
しかも元に戻った時に自分のしたことを実感してしまうというこれまた迫害・恐怖と戦わなければなりません。

ゾンビ物と言ったらどんどん人間が別の存在になる中、自分はあの手この手を講じて生き残って場合によっては元々人間だった人を殺さなければならない、終わりが見えないかもしれない、って状況の中過ごすのが普通のイメージでしょう。

ゾンビになったらそこでゲームオーバー。でもそういった存在はどんどん増えていくという孤独感もあります。

でも異骸はそうじゃなくてゾンビ側になってしまった人達が何を感じているのか、何と戦わなければならないのかが描かれていてこれがとても新鮮でした。

走るゾンビとか反則やろ…
本作のゾンビは走ります。
腐った肉体であても無く彷徨って一定距離に人がいればゆっくりと近づいて襲い掛かるって従来のイメージとは違います。
走るわ跳ぶはで非常に躍動感があるゾンビです。

しかも元々の人間のポテンシャルをそのまま発揮できるのが特徴です。
本作は部活動が隠れテーマのような気がするんですが各部活の人々がまるでファンタジー作品の職業のようにそれぞれの得意なことを披露します。
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「異骸-THE PLAY DEAD/ALIVE-」より引用
アメフト部ならそのガタイと運動エネルギー、弓道部なら遠距離攻撃、ボクシング部や剣道部なら接近戦と言ったように。
ゾンビになった人は部活で培ったパワーも発揮するので追いつめ方にも迫力が出てくる時がありました。

理性を持つ者が現れる
ゾンビ状態の時も理性を持つ場面が出てきます。
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「異骸-THE PLAY DEAD/ALIVE-」より引用
それは特別な人に対して人間時の振る舞いがゾンビの本能的な行動よりも優先されるように。
ゾンビと人間の二極化の存在だけじゃなくてこういった半分人間半分ゾンビのような存在(梅澤のような)も現れます。これも後述する新しい人類っぽく思えてしまう由縁でした。

サバイバルは無し 学校での長い一日

ゾンビ物でよくみられる光景の一つがサバイバル。
今まで世界のインフラを維持してきた人がゾンビになることで電気・ガス・交通などが次々に停止していきやがては原始的な状況に戻ってしまう。

だからいやでもサバイバルをしながら、あるいは拠点を見つけてゾンビと戦わなければならない。

そういった中で主人公達がどのように過ごすのかがゾンビ物の見どころの一つですが異骸は実は1日どころか昼~次の日の夜明けまでしか描かれていません。
そこで全滅とかじゃなくてむしろ希望の夜明けエンディングだったわけですが実際に彼らが過ごした時間は短かったって点が重要です。
また、郊外以外でももちろんゾンビは発生していますがそれが分かるのは外界との連絡手段(電話)による場合のみでした。

サバイバルとかは無く、学校内のみで繰り広げられる短い人間vsゾンビが異骸の特殊だなぁって思った部分でした。

生徒同士の争いと立場 登場人物

異骸は展開が進むごとに名前が分かる登場人物が増えていきます。
それらは使い捨てではありません。
何故なら人間に戻るから。
なのでゾンビになったから退場、ってわけではなく、むしろ人によってはゾンビになってから存在感を放つ人物も出てきました。

古池(フルチ)
この状況を撮影する使命感に駆られた男子の古池。
別に撮影中毒者とかじゃなくて割と普通の男子なんですが映画部での後悔とかがこの状況になって現れてしまったようでした。
後悔と言うとちょっとネガティブですね。
生きた証を残したいってのが彼の望みでそれがこの状況の撮影だったのです。

それと彼は基本的にアキラと行動を共にします。
その過程で様々な人を見ることで誰々がどういった人物か理解していくのが撮影者・観測者っぽかったです。また、彼の記録映像によってゾンビ⇔人間の繰り返しの時間が分かっていきました。
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「異骸-THE PLAY DEAD/ALIVE-」より引用
何よりくるみなどに対しての評価が読者の感じたこととリンクしつつもう少し踏み込みます。
冷静さを失ってしまいがちな人が多い中、彼の真理に近づきかけた視点は大事。

古池はヒーローになりたがっていましたがそれが叶うのが死後というのが何とも悲しい。

如月
バットを持った男子。
悪魔というかジョーカーというか…
彼はゾンビパニックの状況を一番楽しんでいた人物でしょう。楽しんでいたと言っても正当性を主張したような殺しを。
また、人を唆す際には頭がキレます。

力が無く、いつ自分が襲われるかわからない生徒の近くに赴き、勇気を与えてゾンビと戦いをけしかけると思ったら絶望に突き落とすような男子でした。

基本的にはゾンビを殺しまわるので生きている人からしたら頼りになることもあります。ただ、いずれは人に戻ることを知っていながらの躊躇の無さはやっぱりヤバイ。
というか生きている人間にも容赦無しで友人だと思われた竜平の足をバットで叩いて逃げられなくして囮にした隙に逃げ伸びたりしました。
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「異骸-THE PLAY DEAD/ALIVE-」より引用
そんな如月との同類を探しているように見えてしまうのも地味に注目です。
特に古池にバットを貸そうとした場面。
絶望を味わった古池ですがバットでゾンビと戦うのは色んな意味で怖いと思ったような表情を見て彼にバットを貸すのを諦めます。

一方で懐柔しやすいと思った野田からしたら彼は優し過ぎる神やヒーローに見えるってのが人心掌握の上手さが出ていました。そして、野田は如月に心酔して彼に近づこうとしたら裏切られる。

この同じような人物をこの状況下で作り出そうとしているように見える行動はある意味ゾンビの感染に似ていました。

他の人とは明らかに違う行動原理である如月の動きによって時にはアキラの手助けになることがあります。
古池が自ら命を絶って闇落ちしかけたアキラに付いた時はダークヒーロっぽくなりました。

そして、如月は争いを生みたがる存在。
アキラの復讐心に付け込もうともしましたがどうやら如月の悪意よりもアキラの心の方が強かったようでした。

五十嵐先輩
ラグビー部主将の五十嵐先輩はその巨体と迫力から初登場の時のゾンビ姿が非常にスリリング。
ただ、怖いのはそこがピークで彼はあくまで正常な人達との和平を最後まで望みます。
その結果、悲劇を招こうとも人々の反感を買おうとも信念を貫き、それが一部の人の考えを徐々に変えていきました。

でもその性格は宝条会長とは相性最悪です。

宝条
いけ好かない役を担ってしまった生徒会長の北条。
人間側にいた時はゾンビになってしまった人を言葉巧みに体育館に閉じ込め、火を放ち全滅させようとします。
と思ったらゾンビになって次は人間達をまとめてゾンビに感染させようとしました。
なのでぶっちゃけ信用できない。

ただ、「それぞれの立場になった際に最善は何か?」って部分に徹底して行動しているので「どちらかの視点から見たもう一方への行動を示す」って意味では善悪では語れない人でもありました。
信用できないのもこの指揮能力と説得力の裏返しです。

ちなみに弓道部の武田主将と佐川に罪悪感を植え付けるのも彼です。
佐川はそれと自分の代わりに犠牲になった武田主将によっておそらく心が壊れて自らゾンビを狩る人物になりました。

牧村
宝条がゾンビになってからの人間のまとめ役の一人、牧村。
人間を許さない、殺してやる!って激昂するゾンビや争いは求めていない、話し合おう!って穏便に済ませたいアキラや梅澤、五十嵐とは違い一部の人ではなく全体の感情と立場を予想して物事を判断します。
作中で江崎、岸とともに弱さはあるけれども安定感がある人物、…ではあったんですが結局争いの道を歩みます。
宝条と比べると思慮深さに欠けるのでアキラの無鉄砲さと古池の第二の視点は牧村にとっての助けでした。

室谷
最後に争いを生んだことでアキラとの対比が分かりやすくなった人物。

三角関係 二階堂アキラ 亜久津くるみ 梅澤

ゾンビとの対立・戦いの他に主人公格視点での三角関係が重要になってきます。
[アキラ→好き→くるみ→好き&応援→梅澤←ボクシング部の仲間・友人→アキラ]っ感じで正直アキラが不憫。
くるみはアキラを無意識に利用しつつ梅澤を優先するような態度にうざさを感じてしまいます。
楽しい振り回し方ではなく、「アキラに放っておけよ」って言いたくなるレベルですしアキラが冷静に動くことを邪魔するような存在に思えてしまいますがこれも腐れ縁ってやつなんでしょう。
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「異骸-THE PLAY DEAD/ALIVE-」より引用
アキラはアキラでくるみの事になると取り乱してしまって物事の優先順位や周囲への認識がおろそかになってしまいがちでした。
ただ、彼はやがて目が覚めます。どんな状況であろうと梅澤とともに冷静にいようと決心しました。
短い時間の中で様々なものを見た結果、序盤とは別人のように覚悟を持っていきます。
そして、その根本にある動機が「実際何もねーのにそりゃ…くるみだって俺にホレる訳はねーんだ」。
もうここまで来たら潔いです。そしてくるみがやっていることはアキラが杉山ちゃんにやっているのと似ているんですよね…杉山夏帆に乗り換えろ

忘れてはいけないのは最初は状況に翻弄され喚いてくるみのこと以外に目が向けられなかったアキラが段々とヒーローのような救世主のような存在になっていく過程です。
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「異骸-THE PLAY DEAD/ALIVE-」より引用
混乱やピンチが起きるほど人を知る。その度に覚醒していくのでした。

アキラと梅澤については互いのコンプレックスとか部活を通して育んだそれぞれの視点が明かされてからは熱血が増します。暑苦しいけどこの暑苦しさが良いんだ。
くるみ関連の後だと特にそう思えてくる。

特にゾンビになりつつもアキラを守ろうとした梅澤は好感度がどんどん上がっていきました。
そもそもゾンビ化したくるみから身を挺してアキラを守った結果ゾンビになってしまったのが梅澤です。
彼のアキラへの友情は綺麗ごとではなく本心ってのが最初の方からわかりますし、ゾンビになってからの方がよりはっきりします。

vs新しい人類?な考察

異骸はどうしてゾンビになったのか?その正体は?原因は?などといったことは謎のままです。
まあそりゃ作中時間が短すぎますし。

ただ、古池と会長が状況について少しずつ考察をします。
狂犬病とか「地獄が満杯になった」ってのは古池らしい表現です。
この二人はゾンビ化を病気によるものかもしれない、的な意見を述べることもあります。
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「異骸-THE PLAY DEAD/ALIVE-」より引用
あとは会長と二人っきりになった時の古池の考えた、
・僕達は今七つの大罪の無限ループにいる
・人間というガンに対しての地球の抗がん剤
などが出てきたシーンもガラって雰囲気が変わりました。
その辺りは寄生獣感もある。

それで進化した人類なのかもしれない、って言った後に会長は精液が出るか試します。
そして、実際に予想通りになった。
別にだからと言ってそのままの状態で子孫を残せることが証明されたわけではありませんがこの流れ的に一つの新たな生物ってことを言いたかったのは凄く伝わってくる。

本作のタイトルって作中では語られないんです。
だからあえてタイトルを考えたくなる。
「異骸」は」=「死人の体」とはなる」ってことで死人ではない、生きている存在なのかなと考察するとやはり彼らって超常的な原因による生命力が上がった新人類なのかもしれないと思ってしまいます。

人間は繰り返す いつの時代も争ってきた 何千男万年と続いてきた 殺し合いの歴史」って語られますがこれも併せて考えるとどうも旧人類vs新人類を描いているように思えてしょうがなかったです。
この対立はSFとかでは一つの定番です。
あくまでこの2者は古池の言っていた通りの「平等に生きる事に執着した」結果、もたらされた争いの中に身を置くことになりました。
古池と会長の言っていることと状況を考えてみたら地球か神がそうしようとしたのかは分かりませんが2者を争わせることで試練を与えたり数を減らしたりしたかったのかも、と色んな想像ができました。

なので到底人間個人がどうこうできる問題ではないはずです。

それでもそれぞれの信念を信じた結果、夜明を迎えることができたのが梅澤とアキラなのかなって最後まで読んでふと思いました。

いずれにせよ会長と古池は作中の他の人物よりも根源的な部分からこの症状を分析しています。
会長はどうしようもないトラブルメーカーでしたが彼の考えは何が起こっているのか想像を膨らませる大事な要素でした。

「異骸-THE PLAY DEAD/ALIVE-」最終話9巻までの感想まとめ

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「異骸-THE PLAY DEAD/ALIVE-」はゾンビと戦争を合わせたように思えます。
だからゾンビ物ととらえると「ん?」って思うこともありますがそうじゃなくて人と人の争いの解決が見どころでした。

本来だったらゾンビの様子を見る限り死は最小限に抑えられました。
でも憎しみと疑心暗鬼による負の連鎖が発生、だから戦いは続いてしまいます。

けれども両陣営の中からが傷つかずに済む方法があるはずだと模索する人が現れました。
争いではなく話し合いとルールで解決する、それはまさに人が歩んできた道です。
ゾンビ物はどうしても原始的で暴力的な内容になっていってしまいますがそれでは争いは終わらないってことに気が付く人が少しずつ増えていきました。
本当に戦うべきは作った敵ではなくてこの困難自体だと考えるようになります。

なのでメッセージ性が強いんですがキャラが状況と憎しみと恐怖によって叫んでしまって大事な部分がどうしても忘れられてしまうこともあります。
それどころか誰かを傷つけたら誰かを傷つけ返す展開を読んでいる内にどちらかを応援してしまう。
でもこういった復讐心とか目には目を、みたいな考えでは解決できないってのがアキラ達の目指したものでした。
まあそれでも「やったれ、やったれ!」って思っちゃう場面があるんですけどね…
この自分の弱さが嫌になってしまいます笑

丸一日かかっていない時間の中でそれぞれが激動の状況を過ごし、ゾンビになった人間との争いと和解が何回も出てくるのでとてもスピーディーな展開です。
他にも様々な要素があるとはいえこの辺りのサクサク感はやっぱりホラーパニックならではのエンターテイメント性でした。
合わせてどうぞ

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