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2019 09/14

「地縛少年 花子くん」の怖可愛さと謎と悲しさ 11巻までの感想考察・ネタバレ注意

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漫画「地縛少年 花子くん」(作:あいだいろ先生)を単行本11巻まで読んできました。
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マンガUP!アプリ内イメージより引用
怖さと謎が学校内で渦巻く怪異物語。
恐ろしさがある一方、キャラとそのキャラ同士の独特な可愛さとやり取りのおかげでホラーありのハートフルコメディーとして楽しめます。

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このブログでもよく触れる無料漫画アプリのマンガUP!
連載誌掲載作品やオリジナル作品などスクエニ作品が多数収録されている漫画アプリですが花子君も本アプリに掲載されています。

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マンガUP!アプリ内イメージより引用
この感想を書いた時点では1巻から10巻の最終話までアプリで読むことができます。
後の方の話は先読み機能を用いて(MP+を使用して)読むことになりますがそれもいずれは通常MPで読めるようになります。

自分の場合は一気に読みたかったのと最新の11巻も読みたかったので単行本を購入しましたが試し読みをしたり10巻まで毎日8話+1話(MP+分)ずつ読みたいなどと言った場合はこのアプリだけで十分楽しめるでしょう。

そんな地縛少年花子くんの11巻までの感想など。
ネタバレ注意

地縛少年花子くんとは 11巻までの感想・あらすじ

「ねえ知っている? この学園にある七不思議 全部の正しい話を集めると 何かが起こるんだって…」

八尋寧々(やしろ ねね)が通う学校ではこのような噂が流れていました。
その七不思議の七番目の花子さんは呼び出した人の願いを叶えてくれるとのことで恋愛成就の為、八尋は花子さんを呼び出します。
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「地縛少年 花子くん」より引用
そして、実際にその人は現れました。
でも思っていた噂の容姿とは違う。
学ランに帽子をかぶった男の子、それが花子さんこと花子くんだったのです。

ただ、実際に花子くんに会ったところでうまいこと憧れの源先輩と恋仲になることは難しく、あの手この手で接近しようにも全て玉砕し段々と彼の力に疑いを持ち始める八尋。

ある時、花子君が持っていた縁結びの効力がある人魚の鱗を見つけて勢いで飲み込んでしまいました。
でもこの人魚の鱗の縁結びと呪いは表裏一体。
八尋は結局、この人魚の鱗の負の面だけを受けてしまって水を浴びると半妖のようになってしまいます。

「誰でもいいから両想いになりたい」などという恋だと思いこんでいた自分の利己的な考えで人魚の眷属として連れ去られようとした事により、怪異と関わることがどのようなものか身をもって知ることになります。
それでも人間に再び戻りたいと願う彼女は代償として花子くんに対して労働力を提供するというある意味彼と縁で結ばれた関係になるのでした。

こうして八尋は人魚や花子君に始まり様々な怪異や七不思議と関わっていくことになります。
そして、そもそも普通の人間は此岸側。
なので最初に花子くんと出会ったのもそうですが彼岸側である彼らとここまで関わることができないはずです。
それなのに、こうなってしまったのはとある理由があって…

シリアスと怖さを払拭する可愛さとコメディ

本作は序盤の方こそ学校の怪談風の話がメインです。
ただ、話が進んでいくごとに怪異と人間側の死生観の違いやそもそも生者がどんどん彼岸に近づいていく、あるいは人が傷ついていくというシリアスさとそれらを取り囲むホラーが見どころやアクセントでもあり重苦しい内容になっています。

でもそれをかなり和らげてくれているのは何を隠そうキャラとその行動の可愛さなのでした。
たまに出る八尋のデフォルメもいい味出しています。

喜怒哀楽がはっきりしている主人公の八尋や彼女を下僕のように扱いつつもなんだかんだ言ってヒーローのように立ち回る花子くん始め、愉快な登場人物が次々に出てきます。

冷静に見てみるとかなり怖い状況だとしてもそれを必要以上に感じさせないのは八尋や花子くんのキャラあってのものでした。

愛すべき大根足な女子高生 八尋寧々(ヤシロ)

主人公の女子高生、八尋寧々。
天真爛漫でかなりの恋愛脳でイケメンには目が無く、そういった人にはついつい油断してしまいますし元々彼女が花子君と出会ったのも半分人魚になってしまったのも彼女のそういった部分から来る軽率で後先考えない行動故です。
斜め上のロマンチストでメルヘンの国からやってきたような妄想を度々披露します。

でも可愛い!
ここまで来ると愛すべきアホの子としての可愛さが上回ります。

花子くんの助手という名目で様々な怪異現象に首を突っ込むことになりました。

恋に恋する面食い
清々しいほどの面食いであり恋に恋する事になると頭空っぽになりかけるのが八尋寧々です。
この辺りの恋愛観の薄さは花子くんがバッサリと切る上に自身も半妖になってしまうので相当懲りる…と思いきやそうでもないのが逆に彼女の良い所です。

ちなみに容姿だけなら普通に可愛いです。
でも残念ながらことごとく好きになった相手からは見向きされないし振られるというその残念美少女さがむしろ売りだとさえ思えてしまいました。
というか八尋に関しては好きになったりなられたりする矢印が見事に食い違っていきます。
そんな中、花子くん関連だとちょっと特別な意識が芽生える気配が出てくるのが見ていて楽しかったです。

そして、魚の姿だと容姿をとことん褒められるのがなんとも言えない。

大根足設定
八尋寧々と言えば大根足、大根足と言えば八尋寧々と言わんばかりに脚の太さが強調されます。
様々な人にそれを(悪意の有る無しに関わらず)指摘され、彼女自身もそれがコンプレックス募らせていますがここまでくるとお約束のギャグのようになっているのでそこはご愛嬌でした。

ちなみに大根足と言ってもぱっと見はそこまで気になりません。
黒ストッキングでカモフラージュ説はあるとはいえ、太ももまでは普通に華奢な女の子って感じです。
ただ、問題なのはふくらはぎから足首にかけてでその部分のくびれが本当に見当たらないように描かれていて大根足とは「あぁ、このことなんだ」ってだんだんと分かるようになります。
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「地縛少年 花子くん」より引用
初対面の人でさえこの反応。

まあそれを気にしているところ含めて彼女の良さだったりするのは否めないしシリアスさが増していくとむしろ大根足ネタが癒しになるので彼女は是非そのままでいてほしいものです。

あと「エロ大根」呼ばわりは流石に笑う。

人魚の鱗と呪い 水で濡れると…
両想いになることができる人魚の鱗を相手に食べさせずに自分だけ食べてしまったことで逆に呪いを受けてしまうのが八尋寧々であり花子くんと切っても切れない仲になってしまう始まりでした。
干からびると鱗が露呈して水に入れられると魚になる、水がかかっても鱗が出て人間の姿から離れてしまうのが代償ですしなんなら人魚の眷属になりかけるピンチも出てきます。

これでちょっとびっくりしたのは人間のヒロイン格が人間のままではなく最初の方で人間離れしてしまうって展開でした。
もちろん化物語のようにいつ怪異と関わってもおかしくないしそれが普通に思えてくる少女達が出てくる作品もありますが、八尋寧々みたいなキャラって人間のまま様々な怪異現象に関わる印象があったのでこの辺りは意外でした。

怪異の噂を流す
忘れた時に思い出す八尋の「怪異の噂を改変する」という役割。
凶暴化した怪異は元はと言えばそう仕向けられた生徒達の噂によるものです。
そのカウンターとして八尋が安全なうわさを流すことで学園の秩序は守られているのでした。
なので意外に彼女は頑張り屋さんです。

個人的に好きだったのはヤコのミサキ階段の噂を改変したこと。
恐ろしい場所が愛を誓う場所になり、ヤコがブチ切れたのが八尋らしくて恋愛脳全開でした。

七不思議 七番目の花子くん

もう一人の主人公で学園の七不思議の七番目を司るのはトイレの花子さん…ではなく花子くん。
昔の学生の風貌をした怪異で他の人には基本的に見えず、それでいて透ける体を持っています。

八尋との上下(?)関係
八尋は元の人間に戻る代償として花子くんの労働力になりました。
なので花子くんから呼び出しがあれば基本的に応じなければなりません。

そもそも八尋の気の毒体質だけれどもめげないという気質は花子くんのちょっとしたSっ気&「誰でもいーんだ?」ってセリフに表れているように厳しい点をズバリ突く性格と相性は良好なのは最初の方から伝わってきます。
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「地縛少年 花子くん」より引用
その両者がさらに怪異の呪いに関わったことで切っても切れない花子君の言う通り両想い状態になっていくのでした。
これでより互いが互いに振り回し振り回される関係になっていくのが注目ポイントです。

八尋に触れる
彼岸に近づいたことで八尋と花子君は触れることができるようになります。
花子君は割と積極的に八尋に絡みにいくことがあってそれを彼女もそこまで嫌がらないってやり取りは可愛くて見どころでした。
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「地縛少年 花子くん」より引用
というか隙あらばなんだかんだ言って二人はイチャイチャしている印象。

花子くんのことを知りたがる
八尋のヒロイン力が増していくのは花子くんの過去を知りたがり始めてからです。
想っていた以上に重い、めんどくさい、でもほっとけないの…ってシーンで好感度がぐんぐん上昇していきました。

戦闘能力 包丁と白杖代
七不思議のトップの座でもある花子君は戦闘能力も高いです。
固有の結界みたいなのを出してはいないものの手に持ったナイフと白杖代(はくじょうだい)で臨機応変に戦います。
バトル漫画だと万能タイプに分類される人物ですね。
この手のタイプが主人公になった時の活躍はやっぱり強い!

何かと八尋を助ける
嫌な顔せずにさも当たり前のように危険に巻き込まれた八尋を助けるのが花子くんです。
普段のこき使う言動よりも結局こっちのヒーロー性の方が印象に残っていくのでした。

あと風貌も言動も子供らしい一方でここぞって場面の頼りになる雰囲気はピカイチでした。
二番戦で見せた「諦めの悪いやつがサイキョーなんだよ」って発言とかね。
そしてその後に見せるゲス顔と不遇な八尋のセットも完璧。

かつて殺したことに対する償い
意地悪はするけど優しくておちゃめで人間を怪異の暴走から助けてくれる実は悪い存在じゃなかったんだ!ってだけで終わらないのが花子くんです。
彼はかつて弟を殺したことがあり、それで悪霊として名を馳せていました

ただ、読み進めると何かそうせざるを得なかった理由があるとしか思えないように花子くんはそのことに対して常に悔やんでいます。
それを普段は見せないんですけどね。

ただ、源先輩との戦いのように普段の彼ではいられない時に本音を覗かせます。

自分が消えることが懺悔や罰なら救いでむしろ楽、自分にとっての償いはもっと違うところにある、といった主張は相当根が深いものです。

過去編
上のような償いに対しての考えを見せた後は何かと花子くんの過去が出てきたりそれを知る存在が登場します。

土籠の依代を壊した際に生前の土籠と花子くんが登場します。
これを見たのは八尋で今後も彼女はそういった過去を見ることになります。
そんな時空さえも行ったり来たり出来る様々な不死な現象が巻き起こる学校ならではのファンタジー&ミステリー要素も見どころでした。

七夕祭りではかつての生前の花子くんに干渉することもできました。
その際にもう一度会いたいという願いは作中の通り叶います。

柚木普(ゆぎ あまね)
生前の花子くんの本名である柚木普。
唯一の未来変更が成された人物であることが判明するのが彼の本名が出た時でした。

弟のつかさ
花子くんと瓜二つの弟であり彼が殺したのは弟のつかさでした。
もしも、霊になった後のつかさの性格が生前と同じだった場合は花子くんがそうせざるを得なかった理由があったのでしょう。
つかさは作中屈指の無垢で残虐な性格なので。
特に4巻ではいろいろとサイコパス要素を発揮していました。

また、戦闘能力も未知数。
本来は絶大な力を発揮するはずの七不思議の境界内で好き勝手出来る力を持っていました。

八尋の気が引きたくて
8巻から八尋に構ってもらえないことに拗ね出すのが顕著になります。

学園を取り巻く怪異

学園にあるのは七不思議だけではありません。
様々な怪異が住み着いています。
なので本当にとんでもない学校に通っていますがそれでも皆普通に生活できています。
それについては一部の生徒や意外と七不思議が解決(あるいは尻ぬぐい)してくれていますがほとんどの生徒はそんなことを知る由もありませんでした。
八尋寧々は退魔の家系などでもありませんが半妖になったことと花子くんの労働力になったことで嫌でも怪異を見たり何かとトラブルに巻き込まれるようになってしまうのでした。

勿怪(ようせいさん)
妖精と言われている誰かの物を隠したり事伝えをする小さな怪異。
正式には勿怪(もっけ)。
「噂が怪異を形作る」という都市伝説的な性質を最初に披露してくれたのも勿怪で本作のマスコット的な可愛さを放っていました。

ケガレによる学園ゾンビ現象を巻き起こしたのもこの勿怪です。
ただ、そのケガレの元凶の勿怪は外部からもたらされたものでした。
学園でしょっちゅう見かける勿怪ですがよく考えたら学園以外にも怪異はいて当たり前ってことを改めて確認できました。

人魚
八尋を連れていこうとした人魚ですが七不思議と学園の怪異との関係とはちょっと外れます。

木魂(こだま)
ラブコメ&BL製造怪異の木魂。
彼が宿る木下で告白したら成功させるというロマンチックな力を持ちますがおせっかいさ故に花子くんに粛清されます。

ミツバ(三葉惣介)
学園に未練があるミツバ。
此岸と彼岸の関係でありながら源光とは友人のように接しています。
そして作中でかなり残酷な運命をたどるわけですがそこんとこの黒さを和らげるのは彼の無意識なナルシズムと一周回ったポジティブさでした。

三番目になった後、シジマの世界ではヒロインポジションになります。

七不思議について

物語の最重要の存在の一つである七不思議。
名前の通り7つの大きな怪異の事を指し、空間や時間を司るなど他の怪異とは一線を画した能力を有しています。
・学園のに存在するすべての怪異の監督
・ヒトと怪異の関係を正しく保つのが義務
・殺しをするような怪異は排除
というのが七不思議の使命でした。

一番目 三人の時計守
三位一体の七不思議の一番目は時間を司る時計守。
蒼井が縁を結んだ七不思議です。
彼は時を止めることができ、他の二つは過去(カコ)と未来(ミライ)を操るので人間と怪異2つのトリオなわけですがそれぞれ考えも性格も全然違うのでトラブルが巻き起こってしまいます。
あと源光を成長させてイケメンにするという時間ネタで見たかった展開を無事見せてくれました。

二番目ヤコ ミサキ階段
学校の怪談に相応しい階段ネタである二番目のミサキ階段。
4段目を踏んだら異界に囚われてしまうという噂が流れます。

最初に自分の力が最強クラスになる領域を披露した七不思議で敵対した場合のボス感を存分に発揮しました。
神の依代を探すために最深部に行くことでミサキの正体と2番の関係を知ります。
異界に迷い込んだ際に見ることになる得体のしれない物体のおどろおどろしさやその場所自体の怖さがありますがその先には悲しい事実が隠されている、って本作の雰囲気の特徴の一つが分かる話でした。
そして、「悲しい」で終わることなくハートフルな余韻を残すのが良き。

その後は稲荷像、つまりキツネの姿を現して勿怪並のマスコットキャラになりました。

三番目 カガミジゴクとミツバ
鏡の向こうの不思議な世界の七不思議三番目、カガミジゴク。
その人の持つ心の醜い部分や恐怖を反映させる力があって他の七不思議よりも人に対しての恐怖度が高めです。かつてのカガミジゴクも生者との入れ替わりを目指していましたし人間に対する危害を与えようとする意志は強いようでした。

カガミジゴクは八尋にとって一番のトラウマになりかねないくらい大根足と言われてしまいますがそれだけ彼女は普段から足の事を気にしていたのでしょう。
でもブス大根って言われたときのデフォルメ八尋と大根責めは笑ってしまいます。
怖い世界なはずなのにそれを感じさせない彼女は癒し。

そしてカガミジゴクはミツバの力になります。
正確にはミツバではなくかつてのミツバの代償として得た理性=魂を引き継いだ霊体です。
そして、その人(霊)造ミツバがその力を取り込むのでした。

つかさは七不思議のことをそこまで良く思っていませんが彼がミツバにカガミジゴクを引き合わせたのは霊体であるミツバの願いを叶えようとしたのはもちろんのこと、カガミジゴクにある悪意と親和性があったんじゃないのかなぁって思いました。
何より生者=此岸の存在と入れ替わりたいと思っていたかつてのカガミジゴクと霊体として生まれて人間になりたがっていた今のミツバは考えが似ています。
多分つかさの事だからここまで読んでいたんだろうなぁ…

そんな感じで本来のミツバとは別の存在になってしまいましたが姿や性格はまんま彼です。
七不思議の力を似て入れたのに素で非常に憶病なのもそうですが何よりかつての記憶が無いはずなのに光のピアスを見て「クソダサ交通ピアス」って言ったのが希望があります。

四番目 シジマメイ
メインの感想は後述しますが四番目のシジマメイは描いた絵、エソラゴトの中に誰かを引き入れる力を持つ七不思議です。
彼女も空間を使いますが他と違うのはその空間自体を創造可能という点。
また、今までは助手という形で人間が七不思議に関わっていましたが彼女の場合は人間が生み出した七不思議です。

五番目 16時の書庫
16時にだけ入れる特別な書庫。管理人は土籠(つちごもり)。

蔵書には人の名前が書かれており、その人物の過去から未来に至るまで全てが記録されています。
白い本は生きている人、黒い本は故人の記録が書かれていて赤い本だけは絶対に読んじゃいけないと葵から伝えられました。
こういった興味深い事と危険な事が混在しているのが都市伝説的な七不思議って感じがして本当に面白いです。
そしてその赤い本が危険って言い方が絶妙に紛らわしい。
口伝の際にそのように変化したのでしょう。(葵が知っていた説は…)

また、土籠は彼の秘密を知っています。
それは今後八尋が様々な経験を通してなぜ彼がこうなってしまったのか知りゆく内容の先読みみたいなものですがそれを他の人には言わないような性格なのでうまいこと焦らしてくれました。
ひょっとしたら赤い本ってのは一種の保護システムなんじゃないのかなぁって花子くんの正体や過去の話が出てきた辺りからふと思ってしまいます。

あと土籠と花子くんの関係性はなんというか…とってもほっこりする!

登場人物について

人間サイドも様々な人物がいます。
元々八尋との知り合いだったり、花子くんと出会ったことで知り合うことになったりあるいは知っていたけどさらに裏の顔を見ることになります。
そんな登場人物達について。

源光(みなもと こう)
かもめ学園中等部3年生の源光。
八尋の1個下の男子で中等部ではありますが何かと一緒に行動することは多いです。

活発で正義感のある男子でイケメンの部類なはずなのに八尋のセンサーにはいまいち反応しませんでした。というかむしろ彼が八尋に一目ぼれする片想いになります。
でも多分八尋は大人っぽい相手が好みというかイケメン要素だと思っているからね、その道は険しい。

源頼光を祖とする源家の退魔師の家系でそれ故花子くんのことも見えますし怪異を討伐する力を持っています。
彼の祖母がかつて花子くんを封印しました。
雷霆杖(らいていじょう)を用いた雷使いですがこの能力は速攻で奪われてしまう不遇っぷり。
ただ、彼の強さはそういった異能の力とかではなく誰かを助けたい、救いたいって熱い気持ちそれ自体なのが段々と分かってくるのでした。

赤根葵(あかね あおい)
八尋の友人の女子である葵。
こちらはモテモテの美少女として描かれます。
何事にも明るく優しく隔たりなく、って感じの女子ですが何かと彼女の周りで怪異現象が見られるので怪しさもあります。
でも今のところ普通の人間です。
あと学園の七不思議に詳しい。

蒼井茜(あおい あかね)
八尋や葵と同じクラスの男子で葵に対してヤンデレ。
葵のことが大好きで幼馴染の関係ですがことごとく玉砕し続けます。
まあ葵は葵で嫌いなわけでも無いですし他の人(男子ですが)に走られるとショックを受けてしまうのでこの距離感が二人にとっては心地いいのかも。

おまけ4コマの山吹というヤンキーとは特殊な青春物語が展開されます。

源輝(みなもと てる)
光の兄で学園の生徒会長、そして1話にて八尋が好きだと言っていたのが源輝先輩でした。
穏健派になりつつある光に対して輝は祓い師としての責務と信念から怪異に対してはかなりきつめです。
弟や他の生徒には優しく清く時に厳しく、といったようにまさに人格者ですが怪異、特にその中でも強力な七不思議には並々ならぬ警戒心を持っていました。

それに口調とかから彼をこのようにさせた出来事もありそう。

戦闘能力は圧倒的で怪異に真っ向から対峙できる力を持っているのが花子くんとの戦いで見て取れました。知識や呪術も抜群。

あと裏表紙のおまけページには学校で見る源先輩とは裏腹に眠そうな姿もあったりと何かと情報が多い1ページでした。
妹がいることも分かります。果たして彼女は回想以外で出るのだろうか。

ちなみに「好きな子がいるんだ」ってセリフは女子避けなのか本当にいるのか何気に気になるミステリーでした。

謎の勢力 お嬢(サクラ)達の考察

放送室を拠点にするお嬢こと七峰桜(サクラ)の美人一味。普の弟のつかさと日向夏彦を率いています。
常にミステリアスですし花子君達にとっては敵か味方かわからない立ち位置ですが学園を影から引っ掻き回すようなこともあったりと警戒したくなります。

サクラは学園の制服を着ていますし高等部の三年に在籍していることも明かされますがちょっと人間か?と訊かれたら「うーん?」って思ってしまいます。
黒杖代を用いているのもそうですし今のところはっきり彼女を見ているのは八尋や彼女の取り巻きで怪異の事を普通に見たり触れたりできる人達なんですよね。
また、七不思議の中に裏切り者がいるって人物は学園の噂を変えている彼女らって考えるのが筋でしょう。

「それに願いの大家に怪異と縁を結んだ、その相手はつかさ」って言っています。
でもつかさが願いを叶えるのは彼岸の相手なんだよな…

花子くんの考察では七不思議がお嬢を利用している(あるいは協力)ようなイラストがあるのでお嬢が七不思議なのか、はたまたつかさの言葉通りに助手なのか、それとも七不思議とは関係ない別の集団なのか。
弟君の主張では七不思議の存在意義とは真っ向から対立してしまいますし。

いずれにせよ重要な展開では姿を見せるのに依然として謎が多い集団なので今後も目が離せないです。
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「地縛少年 花子くん」より引用
とりあえずつかさ&夏彦のハイテンションさに付き合わざるを得ないサクラの低血圧っぷりは可愛い。

八尋の未来を変える物語?寿命を迎える彼女を救うために

これについては完全に予想。


花子くんや蜘蛛先生はすでに察知していたでしょうが明確に八尋の寿命が残り僅かということが6巻で語られます。
ミライによる時間の経過効果を受けないのは彼女がもうすぐに死んでしまうから。
1話にて元々人間で鱗を食べていない段階で花子くんを見ることができたのも「死が近い=彼岸側に近い」からです。
彼女は1年しない内に死ぬことが決定付けられています。
花子くんもそれは変えられない事実として受け入れようとする素振りを見せますが…
光は動揺して絶望している一方で花子くんは淡泊ですがそれは彼女の事をどうとも思っていないんじゃなくてむしろ死に関わった経験が圧倒的に多いからそんな反応をしてしまったのでしょう。
それを変えてしまおうとすると代償は悲しい方に大きくなってしまうことも知っています。

未来を変えることについて
花子くんは花子くんで八尋を救うために大掛かりな舞台を用意しますが結局それは八尋自身の意志で打ち破ります。
なのでその方法で生き続けるのは不可能。

ただ、思い出してほしいのは土籠先生が言っていたことです。
本来未来を変えることはできません。

しかし、図書館の管理人が未来を改変すると消されてしまうというリスクがありますが特定条件では可能です。
また、土籠は一度だけ未来が変わる瞬間を見たことがあるのも注目。

死を受け入れてこれからは花子くんと同じ側に行く!って展開はやっぱり辛いものがありますがもしも未来を変えることができるのなら。
不可能を可能にする、その結果一人の運命を変えるのなら。
確かに世界の仕組みに叛逆するような行為ですがこの作品は時空を行ったり来たりするイベントはかなりあります。
特に未来と過去と現在の関連については濃厚なエピソードが多いので未来を変えてヒロインを救うって展開も王道で良いじゃないか!って思ったりしました。

エソラゴトのシジマメイ それでも八尋は元居た世界に戻りたい

9巻から11巻にかけて描かれた長編展開のシジマメイの作り出した偽りの世界の物語。
これは人として生きていたいと願っていたミツバとずっと生きていて欲しいと思われた八尋の為の空間です。
ミツバに関しては彼自身の願いですが八尋については花子くんの願いなのが色々と心を掻き立てました。

違和感がある学校生活とあまね
いつも通りの日常が始まったと思ったら花子くんがあまねとして学校生活を送っているのが夢を見ているような始まり方でした。
ここで違和感が出てきますが他の皆はごく当たり前のようにその状況を受け入れています。
光だけはあまねと同じ違和感を感じていてこの時の彼の安心感と言ったら…

あまねと仲良く過ごしていて二人の仲を周囲にからかわれたりと一見楽しそうな中に都合がよすぎて虚実を感じざるを得ない雰囲気が長編の始まりって感じでした。

学園の謎の塔
昨日まで=元の世界は無かった謎の塔がこちらの学園にはあります。
これが全ての虚構の出発点でした。

シジマさんと噂話と葵&茜
その世界の学校でも怪異についての噂話があります。
その対象はシジマさんでした。
彼女の噂話を語っていた茜と葵はその後突如としてバラバラに砕けてしまいます。
この因果関係が最初の方は謎ですが後々、シジマさんがこういった噂話事態を嫌悪していたのが分かって彼女の行動に納得できました。

「すぐに元通りになるし」って言っていたあたりこの世界では当たり前の事なんでしょう。
そして、元通りになった二人はおそらく噂話をしないか、したとしたらそうしなくなる存在になるまで描き直されるのだと思いました。
SSSSグリッドマンの新条アカネみたいな方針ですね。

花子くんの演技と真相
無邪気に八尋に絡んで、そういえば宇宙が好きだったなぁって思い出させてくれる知識と好奇心を存分に披露したのがあまねです。
特に二人で星座を見ている場面がジーンと来ました。
綺麗な星を見て「あんまり見ていると行きたくなっちゃうからね」「もうどこにも行かないって決めたのに」っていろんな解釈ができそうです。
かつての夢をあきらめて未来を変えたこと、都合が良くて誰も死なないこの世界のはずなのに元居た世界が綺麗→行きたくなってしまうとかかつて此岸に行きたかったけれども自分の現状を受け入れて幽霊として過ごす過去があったのかもしれない、などなど本当に意味深なやり取りをこの星座の下でやるってのが良いね。
でもこれは無意識にそう思って出た言葉なような気がします。
この時点で花子くんの記憶があるかどうかはちょっと怪しくてあまねとして生きていたように感じられるので。

彼は何も知らない‟ふり”をして友達として過ごしたかって言われるとちょっと微妙です。
というのも星座を見るまでは本当に八尋と昔から馴染んでいた柚木普として過ごしていたっぽいからでした。
じゃあどこで記憶が戻ったかというと校舎を出た瞬間だと思います。
敷地を出た後に一瞬間ができます。
その後に「時間なんて進まない方がいい」とか言っていますし。さっきまで何かを言う時は顔を見せていたのにこの時は見せないのがやっぱり怪しくて校舎を出て町を奔走していた時には自分が八尋をこの世界に連れ込んだってことを思い出したんじゃないのかなぁ。

その後に光がこの世界から出ることを阻止したり三つ葉の攻撃を寄せ付けない強い花子くんになります。
今までは助けてくれた彼が今度はこういったポジションに来るのは意外ですがそれだけ八尋のことを想っていたんだろうな、って思いました。

もしも、花子くんが八尋と一緒にいたいのなら彼岸に来た方がいいです。
しかもその時間は1年と無いのですから助手をやっている内にやがて寿命が決ました、これからは花子君達と同じ側ね!って展開を迎えるのがあくまで運命ですしそうなった場合は本当の意味で八尋と彼は一緒にいることができます。
でもそうじゃなくて今を生きている八尋を助けたい、死なせたくないって気持ちしかないのがよくわかるのがこの時の花子くんの言動でした。

シジマからもこんな都合がいい世界が七番様は一番嫌い、でもその嫌いよりも八尋を生かしておきたいことを優先するとか悲しさと優しさが溢れています。

ただ、「夢」って表現されているのがね…
シジマの能力とも関連がある言葉ですがこれはいつか覚める時に使われる表現です。

主人公、源光
一貫してその場所を疑ってついに三つ葉から真相を聞き出した光。
そして、三つ葉の悲しい気持ちやこの甘い世界への誘いを聞いたうえで彼の目を覚ますために戦います。
ミツバを見捨てるんじゃなくて連れ出すって動機が本当に主人公。
それに偽物の世界のおかげか封印されていた本来の力を引き出せました。
封印をした花子くんの存在が否定されている場所だからなのかはわかりませんが今まで何かと力を出せなかった彼がここでは発揮できるのが一つの見どころでした。

自分の運命を知る八尋
気絶した振りをしていた八尋は花子君達の会話を聞いていました。それで悲観になるとかじゃなくてギャグマンガっぽく驚いてそのまま気絶した振りを続行する八尋が最高だわ。
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「地縛少年 花子くん」より引用
このノリが本当に良い。

ところで花子くんの気絶させる力ってつかさと同様の物だと思うんですが彼がその力の加減を誤るとは思えないです。
こんなに早く目覚めるのは八尋に何かしらの力があるんじゃないのかなぁってちょっと深読みしてみたり。

つかさの能力
つかさも花子くん同様の願いを叶える能力ですが誰かの望んだ願いを本人の意思とは関係無く強制的に叶えようとする強引さがあることがシジマ編で分かります。
このあたりがかなり恐ろしい。

生前の美術室のシジマ、四島
絵が好きだけれども寿命が残りわずかだった四島さん。彼女が最期に完成させた絵は学校に寄贈されました。
ただ、彼女が完成させた絵は噂に尾ひれが付いて付きまとって事実とは異なる虚像になってしまいました。
シジマは四島が作り出したもう一人のもしもの自分。
それが最初の亡霊となるきっかけでしょう。
それらの噂がささやかな亡霊だった彼女を七不思議にまでしてしまったのです。

そりゃ家族の応援をないがしろにされるようなことを言われ続けたらね、気の毒にも程があるのはよくわかる。

そして、自分が存在するきっかけになったあの絵を描かなければ良かったと考えてしまったからつかさを呼び寄せてしまいました。
彼女の真実を守るために自分の創造主である彼女を殺そうとしました。
消滅することが救い、って考えはなんともまあ七不思議に共通しているなぁって気がします。
その考えの上にさらにドカッとシジマの存在のありがたさを伝える流れが本当に素敵。

それにしてもつかさは願いを叶えるためならば時空を超えることも出来てしかも生身の人間に触れるようにできるあたりやっぱり規格外の力です。(生前のシジマに触れることができたのは彼女が死ぬ間際だからかもしれませんが)

そんなこともあって四島と八尋はどちらも死期が近いという点で今のところ境遇が似ています。
そして最後まで希望を持ち続けて前向きで生きる強さに満ちていた彼女を見てどう思ったか気になるところで11巻は終わり。
12巻に続くのでした。

「地縛少年 花子くん」11巻までの感想考察まとめ

そんなわけで地縛少年花子くんの11巻までの感想でした。
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花子くんに出会ったばかりに怪異にまつわる事件に巻き込まれることが多くなった八尋ですがそもそもこうなった理由の一つが彼女の死期が近いことにあることが分かります。

光は自分にできることが何かないか考え、花子くんはとうとう苦渋の決断をしました。
そして、八尋本人もそのことを知ります。

彼岸と此岸側の人間が生死・死生観についてそれぞれの考えと向き合うような内容が多めですしその渦中にいる内の一人は八尋です。
なのでかなり重苦しい雰囲気になるはずですがそこは本作の特徴である絶妙な軽快さとキャラのおかげで「あーキッツいわぁ」ってなる直前にコミカルになりました。
絵柄の可愛さも相まって読みやすいです。

ただ、八尋は目を背けるわけにはいかなくなったので今後彼女が花子くんや他のみんなに対してどうアクションを起こすのかがとても気になりました。

ところで花子くんって八尋をシジマの世界に連れてくる際にひょっとしたら「八尋を死なせたくない」と願ってしまったんじゃないのかなぁってちょっとした不安があります。
その場合つかさの力に対抗できるのならいいですがもしもそうじゃなかったら何か代償を支払ったはず、って懸念も無いことは無いですがそれはあれだ。
きっと八尋と元の世界で再び会って何とかなるはず!!
合わせてどうぞ

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