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2019 09/09

「なつやすみの友」が無料で読める 前向く為の切なくザワザワする5日間 感想・ネタバレあり

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マンガUP!で読み終わった「なつやすみの友」(作:雨野さやか先生)という漫画。
1巻のみですが内容が濃いヒューマンドラマ+ちょっとファンタジーな本作は主人公である並木鈴のややこしさから目が離せませんでした。
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マンガUP! アプリ内イメージより引用
彼女の立場は「会社の上司と不倫している人物」、ということでここで人によっては拒否反応が出てしまうかもしれません。
ただ、「だらしない女性・悪女」だけで終わるようなことはなく様々な面が見えてくるのと今のままじゃいけないってことを伝えようとする人物との出会いまで進むとそのまま読むのが止まらずラストシーンまで読み終わる、そんな作品でした。

8月ももう終わり、雨の空気と暑さと湿気が伝わってくるような雰囲気漂う5日間の非日常の冒険の中で鈴がどう自分を振り返るのかを描いた「なつやすみの友」の最終話までの感想など。

ネタバレ注意

「なつやすみの友」が無料で読めるアプリ

マンガUP!のダウンロードはこちら
マンガUP!
マンガUP!
開発元:SQUARE ENIX INC
無料
posted withアプリーチ

※どの漫画にも言えることですが掲載期間が終了している場合があります

本作はスクエニ出版の作品が多数収録されている無料漫画アプリの「マンガUP!」で掲載されています。
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マンガUP! アプリ内イメージより引用

最終話まではMP+による先読みで読みましたが更新という形でその内、通常MPでも読むことができる話が順次に増えていきます。
また、1話は5分割されていて試し読みで読むことが可能です。

「なつやすみの友」最終話までの感想・あらすじ

25歳のOL、並木鈴は相手が既婚者と知りながら会社の上司の井上信二と不倫の関係にありました。
ただ、彼の気持ちは鈴から離れつつあるのを悟ります。
井上信二の奥さんが間もなく子供を出産するのが何となくわかったからです。

不安と焦りと自分への言い聞かせが入り混じっている彼女の家にある日、井上信二とよく似ている子供の井上友が来ていました。
でもまだ彼には子供がいないはず。

他人の空似?しかも、5日間置いてくれなんてどういうこと?
疑問が尽きない内になりゆきで鈴は「あなたと友達になりたい」と言うその見知らぬ子供と5日間を過ごすことになるのですが…

イライラザワザワさせる主人公の並木鈴

最初の設定から到底万人に受け入れられるキャラではないのが本作の主人公の並木鈴です。
彼女の「自分は大丈夫だから」「平気だから」と周りにも自分にも言い聞かせて事態がどんどん悪い方向に行ってしまったり、かと思ったら油断しないようにしているのにナチュラルに隙もあり、どんくさくてぼーっとしてしまうことも。
それでいて依存体質が見え隠れするのにそれを思考停止して「自分で決めたことだから」という振舞いをする女性で見ていてイライラしてしまうこともあるでしょう。実際に登場人物にもそう思われてしまいますし。

ただ、このイライラというのはどこか共感してしまう部分が読んだ側にあるからかもしれないって思ってしまいます。
独りよがりの弱さってのはどうしても経験せざるを得ない場面ってそれなりにあると思いますがそれを曝け出してこっちがチクリとしてしまうほど語ってくれるのが並木鈴なのでした。
そんな彼女が井上友との関りを通して自らを振り返るのが見どころなわけですがこういった弱さと向き合わなければならないのは心をザワザワさせます。
そして、こういった部分を感じ取った時に「なつやすみの友」の世界観にどっぷりつかっていることに気が付くのでした。

加害者としての側面
作中で一番の被害者は井上の奥さんです。
これは間違いないことで不倫相手である鈴は基本的にはずっと加害者でした。

おとなしくて清楚で真面目な感じの女性がこの立場にいる、しかも主人公ってのが最初にインパクトを与えます。

「自分の事だから」じゃねーよ!!ってツッコミもしたくなる。あんたじゃなくて相手の家庭が一番の問題なの!!といったように。
そんな彼女の特異な性格が友人のしのとの会話から早速見て取れるのでした。

人の物を取ることと赤とピンク
ゴミ捨て場に置かれていたアサガオが植えられている鉢を持ち帰る描写から始まった本作は人の物を取るかどうかって内容にぴったりでした。
でももっと注目したいのはアサガオの色の「赤」。
この赤というのは井上からの贈り物である時計と言葉に関連する色で彼女の依存の象徴でもあります。

赤はある意味誰かによって与えられた物。
一方でピンクは元々彼女が好きだった自分自身の色です。
その内、ピンクという色に注目していくようになるのでここの移り変わりが彼女の心とリンクしていますしそう言った描写が最初の1ページ目、それもカラーページでひとまとまりになっていたシーンは読み終わった後に見返したいと思いました。

ちょっと優しくされたら…
学生時代の嫌な思い出として優しくされた男子が陰で言っていた「ちょっと優しくされたらやらせてくれそう」というセリフ。
要領が悪く、その上孤立しがちだった彼女にとっては裏切りを突き付けられたような事実でしたが後の様子を見てみると正解だったね…って感じ。

自己嫌悪
会社での新人時代、本当は彼女のせいじゃないのに自分の失態扱いになって自己嫌悪に陥っていた場面。
「世の中にはたくさん 皆が上手に作った輪があって 欠けている私が入ると輪は乱れる」って表現されていたシーンは胸に刺さる。
辛さとか憂鬱さが存分に出ていたのとそんな状況をあきらめて慣れて、って自覚していたのも胸に来ます。

ちょっと脱線しますが「なるたる」で出てくる「自分が世界に合わせて削られるか、世界を削るか」みたいなセリフが一瞬頭をよぎりました。
彼女の場合はそもそもその世界に踏み入れることに対して絶望感を味わっていたって状況にも見えてしまうのでもっともっと自分を抑え込もうとして無理をし続ける性格が特に表れていました。

こうやって孤立感を味わった彼女が井上に優しくされたのです。
また、ここで誤解してはならないのは井上は本来は弱みに付け込むタイプじゃないって性格な点。
彼女が自分から迫って彼にとって特別な存在になりたいって過程は至る所から読み取れるのでした。
まあ結果的に流された彼も彼ですが。

この辺りの一連の彼女の過去にあった出来事と心境は短いですがしっかりまとめられていて胸がキューっとしてしまいました。


ここからさらにネタバレ注意

井上友との出会いと正体

「僕をあなたの友達にしてください」
こう告げた謎の少年、井上友は鈴の断りも無く彼女の家に上がり込んでいました。
鈴は友の事を知らないけれども友は鈴の事をいくらか知っているようです。
それに天才という側面が出てきたり、かと思ったら予想外で意味深なことに直面していたりと謎が出てきました。

そんでもって彼の容姿が井上信二に似ているのが彼女をどうしようもなく困惑させるのです。

彼の予想外な反応というのは何があるのか知っていたってことですし、偶然にしてはできすぎた容姿と名前などなど最初の方から何かしら井上との関連を匂わせてきてその上で時系列に矛盾が生じるのでタイムリープか何かが関わってきているんだろうなぁって思いました。
彼の言う母親がどんどん鈴の特徴と一致していきますし。

ただ、実際の彼の正体はもう少し別です。

家族・親子の物語
友が登場してから井上信二の母親の事、鈴の両親の事、友の母親の事に触れられるようになります。
親が子供の事をどう思ってどう接してきたのかという点でこれらは全て温かさがありました。
これらの話題が出てくるにつれて少しずつ「不倫」要素が薄まっていくように思えました。

別の世界線の子供
友は鈴の子供です。
ただし別の世界線の子供。
友が彼女に会いに来なかった後に身籠った子供。
その相手は井上信二。
母親が辛くなって無理をし続けてそれでも自分を愛してくれることを敏感に感じ取っていた賢い友は彼女を救いたくて並木一族の実家がある地域に伝わる伝承を実践した結果、まだ彼女が身籠らない時点にやってきたのです。

それで友の存在自体は彼女を変えたところで消えません。
時間軸のパラドクスが生じないのはパラレルワールド要素で解消されたのでそこは安心。
この作品屈指の善人の友が消えるってなるとそりゃ救えないですから本当に良かった。

このタイミングで友がやってきたことを少し深読みして見ると鈴は井上の様子を見て焦りを感じたのでしょう。不安から来る焦りです。奥さんとの子供が生まれそうなことを感じ取った彼女はひょっとしたら自分に振り向いてもらえるかもしれない、あるいは彼との何かしらの形を残したいとかそういった気持ちになったのも考えられました。
なのであの子供の名前の本を見て心が揺れ動きつつあったタイミングがラストチャンスだったんじゃないかなぁって思いました。その後はビルが崩されて花火を一緒に見る流れになるのでおそらくその時は…

ひとつだけやり残している夏休みの宿題
家族にさえも心配させまいと自分の事を閉ざしてしまいがちな鈴。
ならば友達になって彼女の本音や言いたいことを聞き出そうとしました。
それが鈴の苦しみから解放する答えに結びつくはずだから。

なので友達になり彼女の本当の言葉を聞くこと、そして聞いた内容に対してちゃんとした答えを元の世界の彼の母親=鈴に言う事が彼にとってやり残している夏休みの宿題です。

夏のにわか雨やイベントの数々など夏の風物詩を5日間に詰め込んだ本作ですがその中でも宿題を持ってきたのは普通であり特別でもある小学生の冒険らしくて良かったです。
あとこの時の鈴の本音を聞き出す際に熱い言葉を発したのもカッコいい。
本作は全体的に諦めたり自分を隠したり、そもそも大人として振舞う人物がほとんどです。
その中で友のセリフの真っ直ぐさがたまらない。

父親と同じ運命
友の父親、信二の母は鈴に似ています。
鈴は精神的な疲労と過労が示唆される描写があり、あくまで完全な予想に過ぎませんがひょっとしたらその母親と同様の未来を迎えるかもしれません。
何もしなければ友は毛嫌っていた父と同じ運命(同様の女性と後に関わる可能性含めて)をたどっていてもおかしくないとさえ思えてしまいますがそれを回避する可能性があったのは今回の並行過去世界の鈴との出会いな気もしました。

「なつやすみの友」最終話までの感想まとめ


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そんなわけで間違った道を歩みつつもおそらく一人じゃあどうしようもない、というよりもずっと自分の中に閉じこもりっぱなしだった並木鈴の非日常の冒険から日常に戻る物語の「なつやすみの友」でした。

特に良かったなぁって思ったのはやっぱり一番のイベントである友の見つけた答えを母に伝えることでした。
だって複雑でややこしい母になった鈴に対してしっくりくる言葉を不器用でもいいから伝えるって凄いですから。
こういう誰かに対してふさわしいと思える答えを見つけるのってとても難しい(物語を作ってキャラに言ってもらうこと含め)と思うんですがそこを逃げずにちゃんと伝えきったので本当に彼は作中の良心だわ。

向こうの世界では特別な子供、この世界では特別自慢の友達って立ち位置も印象的です。

友にとっては答を聞くための冒険ですがその行動は鈴を大きく変えました。

「信二が世界を広げた」=「輪が他の人とも共有できるようになった」ってことでこれは鈴にとって間違いなくプラスになることです。ただ、彼女はその先も求めてあってはならない欲を出してしまい、それが彼女自身を苦しめることになります。
この予想は鈴ができないわけないのにそれを分かっていて突き進むことは友の語った内容からも良くわかりました。ついには自分を責めることに慣れてしまう状況になってしまいますし。

でも友との5日間があったからその心配は無いでしょう。

だって大切にとっていたはずの時計を外したのだから。
私は選ばれない、特別にはなれないだから信二の今の幸せや願いが叶わないように祈ってしまうという黒さと嫉妬を諸々に出していた彼女がそれを払拭しつつあったのも晴れ間をのぞかせた描写も爽やかなラストでした。

まあでも奥さんは気の毒だよね、いや本当に…
この辺りはもちろん物語にスポットが当てられた枠外のことだからしょうがないんだけどとりあえずあっちの友については牛乳たくさん飲んで早く大きくなってな、って思いました。

あとやっぱりあんなに仲良くなった友とはもう会えないってのは切ないね。
それが二人にとっては幸せなはずだし友は鈴の事をしっかりと考えているからなおさら会わない流れが良いに決まってますがこういう出会いと別れはしんみりします。でもこの二人に限っての読後感は心地いいという絶妙な仲でした。
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