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2019 09/05

「女子高生に殺されたい」の緻密な狂気の面白さ 最終話までの感想考察・ネタバレあり

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タイトルからして目を見張る漫画「女子高生に殺されたい」(作:古屋兎丸先生)を最終話まで読んできました。
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マンガBANGアプリ内イメージより引用

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一人の男性の常軌を逸した静かな狂気と欲望の犯罪計画が2巻に渡って展開されます。
最初に出てきた自己紹介風の話が回を追うごとに伏線として次々に回収されていくスリリングさは恐ろしいのと同時に「なるほど…!!!」って思ってしまいました。

2巻なのに、いや、だからこそまとまった展開です。

そんな「女子高生に殺されたい」の感想など。

ネタバレ注意

「女子高生に殺されたい」とは 最終話までの感想・あらすじ

別に僕は死にたいわけではない
やはり死ぬのは とても怖いことだ
だけど どうせ死ぬのなら
美しい女子高生に殺されたい

このような独白を作中冒頭で披露したのが本作の主人公、東山春人。
彼が高校2年生になった時、ふとそのような気分と妄想にとりつかれます。
これは一過性のものではなく、時間が経ってもおさまらない。
それどころかさらにその妄想が強くなり、自分の異常性に苦しむようになっていくものの諦めきれないでいました。

誰かに殺人者になってもらう。
でも誰でもいいわけではなく女子高生にその役を任せたい。
一方ですぐに逝ってしまう方法は却下、苦痛を伴わなければならない、しかも相手に罪を着させてはいけない…などなどこだわりがどんどん強くなっていってしまう始末。
普通だったらあきらめなければならない願望です。

ただ、彼の長きに渡る緻密な計画は確実に進んでいて…

不可能を可能にしてしまおうという狂気

春人の女子高生によって命を奪われる条件と特徴は

・自殺願望とは違う、これは能動的ではなく受動的(つまり最終的には相手の能動による)
・一発で殺される、特に女子高生の彼氏に恨まれてやられるなんて論外
・長い時間で想像を絶する苦痛を与えられなければならない
・ただ殺されるのを待つのではなく死の恐怖に抗うために自然と抵抗したい、それでいて女子高生は自分の腕力を上回ってほしい
・完全犯罪にしてその女子は罪に問われてはいけない
・理想は素手での絞殺

というものです。

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「女子高生に殺されたい」より引用
それでこれらの条件を満たすのは相手の感情的にも物理的にも法律的にも不可能。
なのであきらめかけていましたがこれを見事全部クリアしてしまう条件が揃ってしまいました。

何がどうなればそんなうまく行くのか⁉って疑問が湧く読み手を差し置いて計画の実行はもうすぐだ、と心が逸る春人を見ていると余計に真相や彼の手段が気になってしまう、そんな物語でした。

目的の為なら時間も手間も惜しまず、それでいて念には念を入れた計画を練っていざ実行!、その緻密さとこだわりこそが彼の性癖以上に狂気を感じてしまいます。

計画や異質さに気づく人
バレないように時間と手間をかけたのにそれでも春人の異質さに気が付く人が登場します。
一人は彼の元恋人。
もう一人はターゲットの友人。
この二人が何に異変を感じてどう阻止しようと動くのも注目ポイントでした。

心理学ネタ

東山春人もそうですが作中では心理学で扱われる気質や病名がいくつか登場します。
それぞれが独立するのではなく関係しあっていることが少しずつ判明するのが本作の特徴の一つでした。
決して心理学メインのネタではなくあくまで動機や手段、原因に関わってくる事に留めつつ決して欠けてはいけない大切な要素になっていきます。

作中時系列について

現在の出来事が中心に描かる一方で回想という形で過去の話もそれなりに出てきます。
そして、この過去の話を含めた時系列が面白いというか後で「ああ、あの時にこういうことが起こっていたのか」ってなる動機と行動の仕掛けが面白かったです。

1ページ目に描かれている2013年6月17日。
これが最初に見える「現在の日にち」でした。
彼はこの約1年と2か月後に計画を実行します。
1年2か月は長いか短いかで言えばどちらともいえませんが春人の一連の計画の長さを知れば後は「実行を待つのみ」という時期だったのが分かります。
普段は冷静な態度ですがこの時は内心ソワソワ待ち遠しかったんだろうなぁってのがラストの方を考えると予想できました。

回想についてはは主要登場人物が全員紹介されます。
その際に一つ一つスポットが当てられる行動や特徴にそれぞれ意味があるのが分かるのも注目でした。
春人の年齢は34歳なので過去の出来事とその時の年齢、そして物語が進行している時間を見合わせてみると時系列的に何がどうなっていったのかが分かるような構成になっています。

条件に見合う学校の先生
女子高生に殺されたいのならどの学校でもいいのでは?と思いきや春人の計画を実行するためにはかなり絞られた条件が必要です。
だからこそ「僕はそのために この学校の教師になったのだ」、といった説明があったのでした。
そう、「‟この”学校」と語っているように条件を満たしたのが彼の赴任先だったのです。
こんな独り言みたいな文、1回目は見逃してしまうのに2回目に読むと最初から少しずつヒントがあったのが分かります。

登場人物と交錯

必要最低限の人数できっちりと女子高生に殺されるはずの過程とそれへの対抗が描かれる本作で登場人物のキャラやそれぞれの思惑は絡み合っていきます。
結末まで見るといくつか気づくことが出てくるのでそのあたりのまとめなど。

東山春人(ヒガシー)
高校教師であり一応本作の主人公の東山春人。
自分の異常性を認めつつもそれ以上に理性が欲求を上回ってしまいます。

彼は高2の時に女子高生に殺されたいとふと思い立ちました。
ただ、そのころは年がほぼ一緒なため一過性の思春期の気の迷い…なんてことはなくこれは先天か後天的なものかはわからないにせよ彼の異常性癖だということが段々と分かっていきます。
彼のひとまずの考察は「特定条件のオートアサシノフィリアが自分なんだ」、というものでした。
それについてよく知らない故に大学では心理学を学び、院まで出ます。

これで自分のことがよくわかるにはわかりますがそれは好転ではなくむしろ悪化に近いです。
どういった条件で命を奪われるのか明確にしてしまうのでした。

あくまで妄想。
そのはずだった彼のこのような欲望は病院での研修中に一人の少女と出会うことで長い時期を費やす他殺(自殺ではない)計画を練るきっかけになります。

彼の突然の行動の数々とそれを近くで見ていた恋人の視点が描かれますがその意味を知るのはもう少し後の方。
誰かの認識で補完されることで過去に何が起きたかのピースが次々に埋まっていきます。
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「女子高生に殺されたい」より引用
個人的に一番凄いと思ったのは佐々木真帆が彼が顧問を務める「二鷹の遺跡研究クラブ」に自らの意志で入部させることに成功したことです。
本当に誘導でもなんでもなく彼女自身が入りたい、って思って入部しました。
そしてこれも計算の内。
心理学の絶妙な利用かどうかは分かりませんが例えるならだだっ広い敷地でアリジゴクの方へ蟻が自分から捕まっていくような、そんな芸当です。

佐々木真帆の多重人格の一つだと思い込んでいたキャサリンの犯行に対する責任問題の有無を殺されたい計画に結びつける発想を持ち、そんでもってそれを微塵も見せようとしないのが春人でした。
あと証拠隠滅の徹底具合もぬかりないです。

でも犬よ、犬。
ジャーマンシェパードを表向きには可愛がっていてその実は生贄みたいな形で利用したのがゾッとしてしまいました。あんなに懐いていたのに…

佐々木真帆
高校一年生の佐々木真帆は2年生の夏休みに春人の計画に巻き込まれます。
彼女は春人の希望を全て叶える可能性がある少女で彼女が幼い頃から目を付けていて少しずつ近づきました。
本来だったらその過程は分からないはずですが彼女の友達ポジションの特殊な力によってその接近が明かされる仕組みになっています。
二鷹高校に赴任し、さらには担任・顧問を請け負うところまで春人はこぎつけますがそれが全て条件クリアのほぼ最終段階って考えるととてつもない執念でした。
ただ、その執念を認識させられるのは終盤になってからなのでラストになればなるほどどれほどの実行力があったのかが分かります。

後藤あおい
ぽよ子こと後藤あおい。
佐々木真帆の親友の後藤あおいはアスペルガー症候群を持った子で彼女の特性と特異な知能の高さゆえに集団生活に馴染めないでいます。
序盤で二人の関係は明かされますが真帆の言う「そんな(後藤あおいの)姿に私は共感するものがあった」という意味は分からないまましばらく話は進みます。
だって真帆は美人で社交性もあり、男女ともに人気がある子なので相性が良いとかそういったことではなく「共感」とは少し違っているから。
ただ、これも真帆の幼少期の解離性同一(多重人格)障害による自分自身に対する違和感と周囲への不安から来たものなんだなぁって思うようになっていきます。あと真帆の両親の影響もあるでしょう。

後藤あおいは高知能です。
ペーパーテストでも本来なら相当な点数を叩き出しますが最大の凄さは記憶力で瞬間記憶能力に近いです。
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「女子高生に殺されたい」より引用
細かいところまで物事を覚えることができる、それが数字的な情報はもちろん、映像情報として、さらには両者を関連付けて記憶することも可能で真帆に前々から接近していた春人の事もずっと覚えていました。
それを「怖い」って表現に抑えきってしまったあたりあおいが今まで自分の意志が周りにどう思われてどう諦めてしまったのかが薄々伝わってきてちょっとチクリとする。

川原雪生
真帆のことが好きな男子生徒の川原雪生。
彼がおちゃら気キャラになったいきさつや他の男子より自分の方が真帆に近いって思っている点とか、なんというか思春期拗らせた男子。でも彼女を追って本当ならあきらめるしかないレベルの難関校に合格するドラマチックな人物です。
表面と内面で思っていることが大きく違っている点では春人と同じですがまあこっちは多少拗らせてる(ストーカー気味に)とはいえ普通の男子です。

まあでもね~、熱血主人公みたいな立ち回りを披露する雪生も雪生で怪しい部分があるんです。
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「女子高生に殺されたい」より引用
パッと見そんな気配は隠していますが五月先生の電話番号を知らない内に入手(雪生は交換したと言っていましたが五月は覚えていないのが不思議)、人間離れした嗅覚を持っていたりと。
こういった部分は最終的に真帆を助けるきっかけにもなるんですがところどころ「ん?」って思わせたままなので実は不気味さが残っている人物だったりしました。物語には必要ないから‟あえて描かれなかったところ”が多い印象です。

深川五月
春人の元恋人で彼の計画を阻止するために誰にもバレずに違和感なく同じ高校に赴任したのが深川五月でした。
彼女の目標は「女子高生に殺されたい春人の計画」を潰すこと。
その為に春人に気づかれないようにいかに協力者を増やしたり情報を集めるかが大事になっていきます。
それを見事こなしていきました。

彼女は春人を守るための行動で、大げさに言えばこれは春人の欲望と彼女の懺悔もこもった願望の対立の頭脳バトルみたいな側面もあります。
これも全容が分かると彼女の熱意も伝わってきて同じ過去を共有した仲として春人の行動の変化時に五月は何を思ったのか彼女の視点から描かれるのはミステリーの解答みたいでした。

「女子高生に殺されたい」最終話までの感想まとめ


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過去の話で動機や行動の変化を追いながら計画途中の1年2か月でどうやってこの無謀な計画を完遂させるんだ…って気になりながらラストに様々な要素が繋がっていく「女子高生に殺されたい」。

春人については些細な事のように思えますが愛情とかに飢えた描写が幼少期の頃に見られ、「死」を与えられるのを愛情を与えられることと混同してしまったのかもしれない、って最後の考察を以て一応は綺麗に解決しました。

ただ、彼の事を好きな人も愛してくれる人もいたのにずっと願望を胸に秘めたままだったので五月先生は重篤な病って表現しているようにまさにそんなおかしい状況が長年続いたのが彼でした。
それもメンタルヘルスとかそういったレベルじゃなくて自分で自分の欲望を対処しきれないくらいまで膨らませたほどのもの。
愛を感じる能力の欠如を超えることができるのは死のみ、ただそれをも受け付けないかもしれない生ける屍とはよく言ったものです。

話自体は短めですが全体通してそれぞれの登場人物があの時あの場所で何を思ったのか、それによってどうしたのか、という行動原理も見どころでした。それらがきっちり嵌っていきます。
伏線については出来事以上に初見で見過ごしていたセリフの意味が理解できたり、含みがあったことに気づかされるのが面白かったです。

五月先生はそんな春人と改めて向き合い、愛を以て接してくれていて新たに春人も目標ができてとても良い雰囲気。
…なのに最後の最後で突き落とされるような恐怖を残していくのが流石。

彼は催眠術を学習していることが分かります。
これは自分が操って誰かに殺させたいなどというファンタジーみたいものではないでしょう。

思い出すのは彼が研修中に幼い真帆に出会い、催眠療法でカオリを引き出した場面。
そう、彼のここまでの執着を見る限り相手は真帆ではなくてはならないはずです。
他の人は真帆とカオリを分けて考えていましたが彼は内心同一視していたのがなんとなく伝わります。だから別にカオリさえ引き出せばいいのです。

そして催眠によって消えたと思ったカオリを蘇らせる。
いや、それどころかカオリさえ催眠にかけてキャサリンの力を引き出そうとしているんだろうなぁって考察が出かかる結末を見せてくれました。
この殺されたいミステリーサスペンスは継続中という後味の悪さとヒューマンホラーっぷりよ。
春人の狂気はまだまだ終わりそうにないのでした。
合わせてどうぞ

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