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2019 08/15

リュウマのガゴウ10巻最終話までの感想・考察 人物が繋がった時の面白さよ ネタバレ注意

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マンガBANGで全巻10巻最終話まで読み終わった「リュウマのガゴウ」。
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マンガBANGアプリ内イメージより引用

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リュウマのガゴウ=龍馬の雅号。
未来SF(序盤はダークファンタジーに見える)のポストアポカリプス的な世界観でリュウマと呼ばれる人々の戦いを描いた漫画です。

最初の方は何がなんやらわからない状況でとりあえず人々に対して圧倒的な脅威であろう化け物と戦う男が何人も登場しては散っていきます。

ただ、読み進めていくと次第に「あの人物とこの人物、あの時の意味はこう繋がっていたのか…」ってわかりますしその際に面白さが一気に加速しました。

また、作者さんの宮下裕樹先生の別作品「東京カラス」も以前読んだので一緒に紹介しておきます↓。
東京カラス最終話10巻までの感想 全ての都市伝説はギャグが掻っ攫う ネタバレ注意

東京カラスでは生命の倫理(春子や人間タンク、人面犬、カラスの生贄など)に関する内容が出てきますがそれは作風であるギャグ要素によって隠されるというか上書きされがちでした。

一方でリュウマのガゴウは暗くディープにこの辺りの内容が描かれています。
追いつめられた人々を用いた大規模な人体実験、王の子を身籠るための人為的で実験的な妊娠、生体ユニットなどがその代表でしょう。

でもそれも物語の全容を知る上でページをめくる(電子書籍風なので表現はちょっと違いますが)手が止まらない要因の一つでした。

そんな「リュウマのガゴウ」の最終話までの感想など。

ネタバレ注意

「リュウマのガゴウ」とは 最終話10巻までの感想・あらすじ

白皮と呼ばれる白い色をした謎の生命体。
昆虫や蛭のような物もいれば人間の赤ん坊のような形態までその姿は様々です。
共通するのはヒトに対して異様に敵意を持ち、襲い掛かってくるという点。
本能と意志、その両方で人を襲う化け物が人類の脅威でした。

世界中の大部分の人々はこの白皮の脅威によって明日死ぬかもしれないような毎日を送っていました。
そんな人々にとっての希望となる人物がいます。

それが「リュウマ」と呼ばれる人物。

強力な白皮を次々に撃破し、人々を守るリュウマは英雄や伝説的な扱いを受けるのと同時にその力が時には大きくのしかかる責任になってしまうことも。

リュウマの戦い方や姿は語る人によって幾分か違ってきます。
伝承なのでしょうがないと思いきやこのリュウマ、実は同一人物ではありませんでした。

「リュウマ」という名は時には救世主、時には責務、そして時には厄災。
そんなリュウマの名を継ぐ人々の戦いの歴史を描いたのがリュウマのガゴウです。

受け継がれるリュウマの名前と群像劇

リュウマは襲名のようなもの、はたまた自分から名乗るようなものです。
その強さと活躍は口伝で広がり、人々の希望になりますが一方でその名を騙る輩もいてそれをよく思わない人も中にはいました。

なのでその場所その場所で人々の受け取り方はそれぞれですが作中のリュウマは間違いなく誰かを救っています。

最初はその称号に見合わなくてもゆくゆくは誰もが認めるような人物になったりと名前が受け継がれていく過程で本物のリュウマになっていく人々は熱い。そう、暗くて熱いんです!
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リュウマのガゴウより引用
↑このように歴代がひとまとまりになる一枚絵は本作特有の見どころでした。

そして、こういった事情を理解しておかないと序盤は置いていかれがちでした。
何故なら基本的に年代がずれている群像劇のような感じで物語が進むから。

途中からならあれはこういうことかぁって理解できますが序盤は世界観の説明よりも何か大変なことが起こっている止まりの描写です。

これも演出の一つですが少なくとも前半は2回は読んだほうがいい。
そうすればどの人物とどの人物が繋がっていて、あぁこれはあの後であれの前の出来事か、その前のリュウマはこんな感じだったのかぁって納得できます。
そしてそれが分かった時が面白かったです。

白皮はグロい!怖い!強い!そして悲しい

白皮は基本的に巨大で群れて人々を襲います。
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リュウマのガゴウより引用
攻撃の仕方が容赦なくて普通に人々は食いちぎられたりとグロいですし怖いです。
しかし、だからこそこの辺りの容赦なさとこの先どうするんだ…って不安が先の展開を知りたくなる理由になるのでした。

この辺りは進撃の巨人にも通じるかもしれません。
ただ、白皮は一部の王都以外では神出鬼没、さらには異様な学習機能や制空能力を得た種まで出てくるので絶望感がとんでもない場面が多いです。

後半まで基本的に人類が生き残るビジョンが見えてきません。
一方で人類側も英知と個の力を高めた上での連携を見せてくるので総力戦を見たら何とかなるかも…って思わせてくれました。

白皮の正体と考察
白皮については元は人間です。
化け物の正体は実は人間ってのはまずこういった話では予想できそうですが実は違うんじゃないのか…って思わずにはいられないのが多種多様な形態を見た故でした。

白皮についてはかつての超文明が築き上げた人類多数決の極致ともいえるセフィロトの判断によるものです。

地軸の影響により、それを矯正しても地球が人々の住めるものではなくなりつつある未来。
そこでも人間が住みやすくするのではなく新たな地上の支配者として人間をベースに新しい生命を作り出せばいい、というのがセフィロトの判断でした。

その結果誕生したのが白皮。
しかもこの白皮、元はと言えば地軸の影響を矯正してなんとか人が住める場所を得たもののその範囲からはみ出した人をベースに研究した産物だったのです。
今まで長い間不遇を味わい、その結果、さらに化け物誕生の素材にされてしまったのが悲しい正体でした。

ただ、そういった憎しみがあるから人を襲うのではないでしょう。
言ってみればこの構図は旧人類と新人類の主権争いです。

ホモサピエンスが他のヒト属を絶滅させた原因の一つにもなったように白皮がその世界の人々を葬る。
ある意味自然の摂理にも似ていますがそれでも抗おう、生き残ろうとするその象徴が人々の希望としてのリュウマだったのです。

白皮との長く激しい戦い

本作の世界観は明日の死を待つばかりって空気が漂っているくらいには絶望感と閉塞感が溢れているダークでシリアスなものです。

それもこれも白皮がいつ現れて人々を食い殺しに来るかわからないからでした。
実際にモブはおろか重要人物も次々に亡くなります。

でもこのヒリヒリとした恐怖が面白いのも事実です。

そして、リュウマを始めとした人類もまだ対抗手段が残っていて一部は圧倒することができるので盛り上がります。
ただただ一方的にやられるわけでも無いですし撃退することもあります。
リュウマの刀を扱ったまさに主人公じみた戦闘もそうですが他のキャラの戦いも見逃せませんでした。

特にミズガルズのブシドーの隊将はそれぞれが得意とする戦法を扱っていてこれが華や迫力があるアクションバトルです。

それらの戦闘技術もかつてのユグドラシル近衛隊の持っていた技術の継承や改良でした。
一方でそれだけにとどまらず、各地で継承者がひっそりと、でも白皮と戦いながら過ごしています。
彼らとリュウマはやがて邂逅し一人の英雄に繋がっていくのでした。

あとは兵器類。
白皮は基本的に巨大です。
その巨大さに対抗するために通常兵器よりもずっと大きな迫撃砲やレールガンが登場し、どう運用して何が強みで何が弱点なのかって部分がしっかり描かれているのが化け物との戦争物っぽさがあありました。

これらの兵器は発掘兵器って呼ばれているように失われた叡智を元に開発されました。
本来の年代だったらレーザー兵器や空中母艦、人工知能ロボみたいなものが普通に使われていてもおかしくないです。
ただ、そうじゃなくてあくまで「人の手でなんとか運用する」ってレベルにとどまっているのは一度文明が滅びかけた世界らしさがありました。

白皮が最初に現れたのは1話時点よりもずっと昔なのでそれから今に至るまでどうやって人の最後の砦を築き、対抗手段を入手していったのかも想像が膨らみます。

時系列考察まとめ

考察って程ではありませんが時系列の通りに作品が進むわけではありません。
前の話よりも一気に時代が飛ぶこともあればまた逆戻り。
そして、パズルのピースを集めて組み立てるように物語の空白が埋められていくのが本作の特徴です。
なのでそういった時系列をいったんまとめてみようと思います。

1.今から遠い未来
物語終盤より673年前。
大量破壊兵器の暴走により地軸が傾いたことで現在の環境を維持できなくなった世界。
人類の英知と財を集めて超巨大な塔(杭・枝)を建設し地軸の矯正を行うことでユーラシア大陸西側~北アメリカ大陸東側を中心としてなんとか生存圏を確保しました。
その際にできたのが7本の枝と世界樹と枝の管理を司る完全都市「ユグドラシル」。

ただ、東亜はその範囲外。
やがて東亜の人々、神州倭(かみすわ)は生存圏を奪取するべく争いを起こします。
元々物欲し竿は神州倭の武器でした。

また、巨大な塔を含む世界の行く末の決定の最高評議セフィロトにより、白皮の研究が推進されます。
豚鳥(フムラ)もこの時の研究の成果。

現状の科学技術ですと自重やそもそも地軸の修正をどうやってやるんだ、などの問題があるので超構造物の建設は難しいでしょう。
なので描かれている物語の最初自体がかなりの未来のように思われます。

この時のリュウマはユグドラシルの帝王、龍馬。
その懐刀が神州倭の武王である仁(ジン)、泣き殺しのジン。

ただ、龍馬の企みを知ったジンは彼を殺し、ユグドラシルのそばの枝を折り、次代種との入れ替わりを阻止します。
これによってジンは災厄として語り継がれ、またあえてリュウマが人々を守ったとすることでその名前が救世の象徴になりました。
そして、後の繭王は本来のジンの志を受け継ぎます。

世界樹は龍馬への政の介入を許された首脳陣。
…と言われていましたが実際は人の脳を集約させた「並列型多大脳構造体」と呼ばれるシステムでした。
群れを個にしてしまおうと無理矢理形にしてしまった人類補完計画に見えなくもないです。

2.ジンの反乱 最初の枝の崩落 最初の白皮
厄災を引き受け、ジンは人類を守るために枝を折ります。
その時代の生き残りの副師団長が後の繭王様になり、その時の記憶の回収がずっと行われていました。
繭王は白皮と千年戦うことができる王国を作ることを決意し、それがミズガルズ建国に繋がります。
最初に白皮が人を襲ったのもこの時。繭王の末裔はやがて白皮と人のハーフの父になりました。
シンシアは白皮の最初の犠牲者。

また、崩落した塔(枝)は人類の英知の塊であることからその後の荒廃した世界で貴重な技術兼収入源となっています。

ここでナウシカのような世界のリセットが進み、発展した技術の継承がうまくいかなくなりヨーロッパの暗黒時代のような世の中が幕開けるのでした。

3.初継のリュウマにより2本目の枝が折られる
ユグドラシル近衛隊7番隊隊長、仁のかつての部下。
彼がリュウマの初代継承者で2本目の枝を折ります。

未来にて
→そこにいた生体ユニットエミリーの成れの果てがジンの一人としてマリオブラザーズのリュウマの前に現れました。と、同時にその枝を折った初継のリュウマもジンに操られる形で長い年月から目覚めてしまいます。

4.ビッグボス団のリュウマ
ゴリラ扱いされたあの大柄な男はビッグボス団を結成し、本物のリュウマに近づきます。
幹部にはイールグノーズ、クリムゾン・レイ、そして人造妖刀使いであり七番隊の末裔、当時の本物のリュウマ(隊長)もいました。

ここでは人員を増やし、とうとう3本目の世界の枝を折ることを達成します。
また、七番隊の末裔含む人造妖刀の渡り歩きも注目でした。

妖糸を扱うリュウマ師父(二番隊の末裔)もビッグボス団に加盟しているのでこの作戦では何人もの大物と重要人物が登場します。

この戦いは物語の一種の転換期にもなるもので非常に見応えがあります。
白皮もジンも妖糸を扱う人物の改造もかなりの絶望要素が詰め込まれていましたがそれでも皆がビッグボス団長を信じて活路を見出し、無理に無理を重ね、最後にまだ見ぬ新たな希望のリュウマの為に妖刀とその雅号を託します。
ダイナミックなアクションシーンの連続ですし、過去や世界観が少しずつ明かされていくのも要注目でした。
 
培養タンクにいた白皮でもありリュウマの母になる女の子がこの時に物欲し竿を得ますがリュウマは襲名せずに自分がリュウマの妻または母になろうとしました(一時的に他の人によって名乗らされますが)。

5.隻腕のリュウマ
1話の竜の白皮(おそらく北海らへんにいる)を倒したリュウマがかつて襲名したダム構造の街を隻腕のリュウマが訪れます。
一度は調査団とともにジンに敗れ(アインスの姉がその時死亡)、その後はジャンク屋と一緒に行動を供にします。

彼が幼い頃はビッグボス団団長に会っています。
その時にいた本物のリュウマの治療をし、ロボットを扱っていたあの子供が後の隻腕でした。

6.オリビアの領主の改心
リュウマの母に出会ったことでブクブクに太った賭博街の領主はやがて人々を導くに値する人物となっていき、彼女の息子を助けます。
それを知ったことで息子は新たな決意を芽生えさせます。

7.新生ビッグボス団
ミズガルズ崩壊の危機、手札が全て尽き欠けた際のヤツハとリュウマの母による新しいビッグボス団。
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リュウマのガゴウより引用
この辺りは絶体絶命の状況から最後の希望みたいな描かれ方をするのでかっこよさ抜群です。そしてこれこそが「リュウマ」って概念なんだと思わざるを得ませんでした。

8.4本目の枝が折れる
4本目の枝を神州倭が折ります。
枝を折ることで狭められた生存圏は拡大します。

9.マリオブラザーズとリュウマ
ミズガルズと新種の戦い、4本目を神州倭の末裔が折った時から6年後。
例の赤ん坊をヤツハが見守りながらやがて少年になります。
ディスポーザーと呼ばれる枝の断片をかき集める組織を兄貴分のマリオやヤツハ、ロクサやあのオカマ達と結成しマリオブラザーズと名乗りました。

10.神州倭との戦い
ある意味人類と白皮以前からの因縁であるミズガルズと神州倭の因縁がとうとうぶつかり合いました。
長年、短い世代交代サイクルの中で地球の汚染にも耐えてきて戦闘力も高めてきた神州倭とミズガルズは北海周辺で戦います。
4本目の枝を折ったことで手に入れた素材を用いたであろう空母と何よりも強靭な肉体と意志によってオリビアを入手します。
この戦いは最後のリュウマが何をするべきか考える物になりました。

11.英雄の語り草のある世界
酒場で談笑しながら英雄譚にふけっているお客さんがいる、そんな世界は物語の節々に出てきます。
これこそが本作が伝記のような構成になっている理由の一つですし一旦は平和が訪れたことが分かる貴重な描写でした。

あの恐怖と惨劇の中、抗い続けた英雄たちが伝えてきたものが決して無駄になっていないことが分かるのは最後まで読み終わるとジーンと来る。

受け継がれる物欲し竿

雅号の他に受け継がれている武器があります。
というか自分から名乗る事もできるし何なら新旧問わずリュウマと呼ばれた人が同時に存在することもありえる雅号とはちがってそれこそがリュウマをリュウマたらしめるもののようにも思えました。

それこそが半壊した人造妖刀物欲し竿(ものほしざお)。
繭王がまだ副師団長時代だったころの最強最速を誇った近衛団七番隊隊長の武器であり、それがビッグボス団の師匠的なリュウマ、そしてビッグボス団団長へと受け継がれていきました。

さらにはリュウマの母、そして白皮と人間のハーフの後編主人公へと渡っていきます。

ミズガルズ王国攻防戦

本作は3つの大きな戦いがあります。
ビッグボス団が枝を折った戦い、ミズガルズ王国攻防戦、神州倭との戦い。

その内のミズガルズ王国攻防戦はまさに人類VS白皮の総力戦というか戦争のような感じで強力な個人が惜しみなく強さを発揮する一方で組織力も試されました。
また、白皮も人間の赤ん坊の姿をした新種が大挙します。
その不気味さと強さ、学習能力の高さによる絶望感が印象的。
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リュウマのガゴウより引用
後にもっと強力な種も出ますが人間に近い造形とか人を襲うのにちょうどいいサイズみたいなのが合わさって出くわしたくない感じが一番強かったです。

世界観自体の設定も見どころですがミズガルズ王国を組織する人と隊の設定も忘れてはいけない。
セフィロト時代のリュウマにもあった1番隊から10番隊までを模倣したような隊(ブシドー)が出てきてそれらの隊将の戦い方が個性豊かでスピーディーだったりカッコいいんだわ。
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リュウマのガゴウより引用
七番隊将の最強の狙撃手、シチハは特に印象的でやっぱり作者さんが描く高貴で強い感じの女性の良さが素敵。
あとは主君の命で犠牲になったフタバや隻腕のリュウマ改めミズガルズの隊将として戦い、そして改めてリュウマになるヤツハなど一進一退の中に各人の活躍があります。

大型の兵器であるカンナリや桜花もそうですがシチハのあの弓もカンナリを小型化したような電磁砲の機構が採用されていたりと他の地域では見られないような技術が扱われていてここにロストテクノロジーが集約されていたのが分かりました。

でもやっぱりこの時の戦いの中心にいたのは二人のリュウマでした。一人はヤツハ、もう一人はリュウマの母。
隻腕の方は所謂巫子ですね。
繭王からの神託を得て、さらに人々を統率し導く能力を得た人と神の中間のような人物になりました。その能力の応用が面白くて人が集まれば集まるほど彼の力は増します。

それでいて単純に戦闘能力もあるので存在感が凄い。

ただ、リュウマの器じゃないってことを自覚してしまいます。器じゃないから伝説のようにふるまうことはできない、でもやれることはある。
初代ビッグボス団団長もそうでしたが隻腕のヤツハも白皮やジンと戦うことで良い方向へ人が変わっていきました。
最後の最後まで目的を達成するために抗うのは読み終わってみれば最後の救世主の為にその名をなんとしてでも紡ぐって覚悟を感じざるを得ません。

それにヤツハの何が良いって自分が今まで見捨てざるを得なかった命と逃げ伸びた恥辱とかそう言ったものを全て痛いほどに自覚しているところでした。
切り札になるかもしれない男がここまで弱さを見せると逆にとんでもないことをしてくれるって感じがしますし実際に彼しかできないことをしてくれました。
多くの意志によって自分が飲み込まれそうな時に手繰り寄せたゆるぎない自我の流れは作中屈指の激熱シーン。

また、ヤツハの力により封建制から民主制に人々の意志は移り変わっていきます。
世界樹自体も完璧な民主主義を実現しようとした成れの果てなので作中ではこのような「決定権や意志の大きな変遷」が2つの時代に見られました。ただ、以前の世界樹の決定権は帝王の決定を絶対とする一種の洗脳のようなものでそこに葛藤があるヤツハとはまた違っています。

白皮とミズガルズ王のハーフ リュウマの解決

物語に登場する最後のリュウマにして第二部・完結編主人公って感じのリュウマ。
半分人外でありゆくゆくはダークヒーローのような立ち位置になる少年です。

元々ミズガルズ王に子をなすために半ば捕えられた暴走状態のリュウマの母になるって宣言したあの女性。
彼女は白皮を作り出す枝の培養液から産まれた存在です。
つまり理性も言葉も見た目もすべて人間のようですが実際は白皮。というより当初の世界樹が目指した現人類と入れ替わるべくして生まれたような存在だと思いました。

そして、彼女を母に、前ミズガルズ王を父に持つ存在がリュウマとして何をすべきか考えていくのが本作の後編でした。
小さな子供が最強の妖刀使いになっていく中で初代に認められたりとどんどんリュウマらしくなっていきます。
白皮特有の成長スピードもテンポの良さになっていました。

白皮は元々は神州倭の人々がベースになっていることを考えると彼はミズガルズ王の始祖である繭王と神州倭の血族と言ってもいいでしょう。

だからこそ千年にもわたる長い因縁を断ち切るのは彼しかいないってのは妙に納得してしまいました。
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リュウマのガゴウより引用
東京カラスでもそうだったんですが主人公が成すことは「決着」ではなくどちらかというか「解決」に近いです。

リュウマも解決の道を突き進むことになりますがぶつかり合う両者の憎しみを背負って散っていくのはコードギアス的な最期でした。
ただ、それは悪として葬られるんじゃなくて一部は一種の英雄譚として語り継がれるのはほんの少し救いがあります。

「いらぬのだ 力のないリュウマは」って現王のセリフは終わってみれば一種の願いにも思えてしまう。

リュウマのガゴウ最終話までの感想まとめ

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リュウマのガゴウは前半から中盤にかけては人類対化け物を存分に描いていてそれ以降は世界の成り立ちとその解決、人対人にスポットが当てられていきます。

設定が多いので2週目から色々とつながってきてそう言う事だったのか、って思うことが多いです。
内容に対して10巻分なので密度が濃くて引き締まった話でした。
最後の方は駆け上がり気味で何がどうなったんだ⁉って一瞬なりますがこれまでのリュウマやオリビアの領主のように過去から蒔かれた種が最後のリュウマを救ったように、様々な人がマリオを救って、それが改めてリュウマを救うって展開と結末。

そのリュウマがしたかったことは人々を白皮から守る事ではなくミズガルズと神州倭の両方を助けたいってこと。
そのためには人々の恨みを引き受け、さらには巨大樹にて健在だった上に歴代リュウマを模した人造体まで生み出した並列型多大脳構造体を停止させました。
その恨みを引き受けたリュウマを救うためにはマリオの手で彼を葬るしかありません。
一方でマリオもそこにたどり着くまでにマリオブラザーズのメンバーを犠牲にしてきました。

なので一応、民族の争いやその根幹的には救いがありましたが全体を通してみるとなんとも悲しい命のやり取りの数々です。でも英雄譚ってそんなものかって感じ。

元クノハのブレア卿は満を持して登場したのは中盤以降です。
出るタイミングは遅いものの彼は今までの事をわかりやすくまとめて総括してくれる語り人なのでこの辺りは貴重です。
繭王の遠い分家ともあって謎の余裕を見せました。断首された富豪将ミツハにあの状況であの誓いを立てることができる異常なコミカルは思わず笑ってしまう。

ラストは白皮と人類の戦いはこれからも続く!ってことが示唆されつつ、今までマリオが出会ってきた人物が集結する一種のお祭り騒ぎでした。
ジェームスとハニーことシチハの娘らしき少女やオリビアにいた神州倭の末裔、無事風骸衆の長になったカイルなどその後がどんな風になっていたのか気になる人物やその関連が一気に登場しました。

まだまだ人類にとっては生存が十分に保証されていないのは結末を見れば明らかです。
ただ、集結した面子を見れば最後のリュウマが成し遂げたかったことが成し遂げられたんだなって思いました。
それに空飛ぶ鳥型の白皮が出てきてもこの伝説をひとまずは安心して聞くことができる環境があるってことも見逃せませんでした。
合わせてどうぞ

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