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2019 03/25

漫画「魔女の心臓」最終話までの感想 長き旅と運命は一つの結末に収束する 考察・ネタバレ注意

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漫画「魔女の心臓」を最終話まで読み終わりました。
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マンガUP! アプリ内イメージより引用
作者さんはmatoba先生。
2018年冬にアニメ化された「ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。」の作者でもあります。

ベルゼブブ嬢は引いたり引かなかったりの甘酸っぱいカップリングを楽しめるラブコメファンタジーですがこの「魔女の心臓」の雰囲気はゴシックなファンタジー。
ちょっとダークで神秘的なとある魔女の旅が題材になっています。

終盤の入り口まではある目的のために各地を彷徨うように渡り歩く魔女とそのお供の物語ですが最後の方で予想外な結末が待っていました。

今までこうだと思っていたことは違っているどんでん返しと逃れられない宿命が待ち受けています。

そんな「魔女の心臓」についての感想。

また、本作とベルゼブブ嬢のお気に召すまま。は無料漫画アプリのマンガUP!でも掲載されているので一緒に紹介します。

マンガUP!のダウンロードはこちら
マンガUP!
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開発元:SQUARE ENIX INC
無料
posted withアプリーチ


ネタバレ注意

魔女の心臓とは 感想あらすじ

「心臓のないあわいの魔女」。
このような伝説が各地に残されていました。
その魔女は失った心臓の代わりに新しいものを求めて各地を彷徨っていると。

そんな話を旅先で聞くことがあるのはしゃべるランタンと一緒の少女ミカ。
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魔女の心臓より引用
小柄で可愛らしく、でも落ち着きがあって大人びたこの少女の正体こそがあわいの魔女、心臓を失った魔女だったのです。

心臓を失ったことで不老不死の体を手に入れ、生と死の境界(あわい)の中を生きながらえて500年もの間心臓を、そして失った理由にもなった妹を探し求めていました。

旅をする中で不思議な出来事や困難に出会い、それでも少しずつ真実に近づいていくミカが最終的に見る物とは…

荘厳美麗な短編ファンタジー

荘厳美麗なファンタジーと紹介されていた「魔女の心臓」ですが雰囲気はまさにそんな感じです。
主人公の境遇が境遇なので全体的にしんみりして暗さもありますが舞台は今では逆に珍しい正統派のファンタジーらしいファンタジーでした。ケット=シーもドラゴンも特殊な植物も出てくるぞ!

中世ヨーロッパ的な世界観の中で1つの場所にとどまることはないので商業都市や港町、吹雪く教会、不思議な塔などその都度景色はがらりと変わりました。
また、心臓と妹を求めるという目的が最初からありますが終盤までは基本的に短編です。
「涯(は)ての毒姫」や「猫耳恋々」などが反響が特に良かった話として紹介されていましたが場所も登場人物も話のジャンルも違います。一期一会もあればそうでない時も。
誰とどのように出会って何をしていくのか、という内容が数話で区切りがつくのも一つの見どころだと思いました。
ラストにもどんでん返しがありますが短編の仲だと「崖岸の花」と言って人に寄生する植物がもたらす死についての話が印象深いです。

激しい戦闘もありつつ全体的に静かさがあるのはミカの絶対的な力と余裕あってのものでしょう。それに加えて絵の繊細も。
ベルゼブブ嬢も細くて綺麗な絵でしたが個人的にはこっちの方の繊細さ+コントラストがはっきりしている絵柄も好きかも。

可愛い超長生きの魔女 ミカ

主人公はぱっと見は美少女(人によっては幼女)、でも実際は約500歳の魔女。
この見た目に騙された悪党が彼女を襲う場面もありますが返り討ちになります。
ミカの推理力や知識、ここぞって場面での落ち着き払った性格のおかげでもありますがそれとは別に能力を持っています。
でもその能力がどういった物かははっきりと明かされていないんだよなぁ。一応水の精霊は関連していますが。

「心臓の代わり納まった、死の失せた虚無 器官(オルガン)なき永久機関(オルガン)」と表現されたそれは肋骨からはみ出し彼女の意志によって変幻自在の影となって攻撃に使われます。
これがあるから安心。
ただ、別に能力バトル物ではないので毎回毎回出るわけではないです。

ちなみに境界(あわい)の魔女はお伽噺などによって特別に恐れられているだけで魔女自体は本来は薬師の元祖みたいなものです。
なので毎度恐れられるわけでもなく(むしろこういう人は少ないかも)人によっては好意的に接してくるってのも魔女の良い設定。

ミカの特殊な死生観

元々は人間だったのにある日を境に不老不死になってしまったミカ。
死にたいのに死ねない身体になったミカは独特な死生観を持つようになったのが至る所から見受けられました。
そんな彼女とは逆に物語中では寿命を全うできなかった人や残りの命が短い者、何かを残して散っていく者も登場します。それと普通の人と自分の寿命の差を感じる場面も。

そんな彼ら彼女らに表面的には自分なりの哲学交じりの考えを口にしますが実際に想っていることと口に出すことは必ずしも一致しない人間味のある所もミカの良さでした。
何百年も生きて様々な事を見てきた彼女だからこそのギャップです。
ミカは行く先々で何かしらの展開が巻き起こります。死生観に限らず様々な考えを口にしますがその内容にも注目でした。

ヴィオティーナ姫
一緒に旅する人以外はそこまで登場回数が多くないですがヴィオティーナ姫は別です。それと付き人の騎士のオーギュスト。
彼女は威勢が良く、見た目通りの年齢の女子ですが立派な姫です。でも貧乏姫。
何かとミカと縁があったり微妙に似ているところもありつつ寿命においては対照的でした。
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魔女の心臓より引用
明るく振舞って強気な性格をしていますが自分に残された時間が少ないからこそ国のために各地を旅していました。
そんな悲しい運命とは裏腹にちょいちょいギャグを挟んで盛り上げてくれる貴重なキャラです。

お供のランタンのルミエール

しゃべるランタンの正体はルミエールというイケメンの男性。
ただ、言動は軽めです。
軽めですがミカを姐さんと慕っていて一途な恋愛感情を抱いています。というかもはや忠犬レベル。下っ端な感じが板についています。

キスをすることでランタンから人間の姿へ、またはその逆になりますしミカもランタンモードの方を気に入っている(人間の方は煩わしいと思っている)のでこの姿の出番は少なめだろうなぁって思っていたら意外に登場回数は多めです。
普段はルミエールの立場は彼女の采配次第ですがたまに逆転してミカがあまり見せない表情をするのでその時はグッジョブって感じでした。

あとランタンの時でもそうですが彼がいるからなんだかんだ言って旅がにぎやかになるのも事実です。
サッシュの言っていた「旅をして生きる人間には自分を知っていてくれる誰かが絶対に必要なんだから」って意味は話が重なるごとになんとなく分かっていきました。

そんな彼がミカを慕う理由は彼女が不老不死だから。
実はルミエールの本当の正体は竜です。ドラゴンです。
人間の姿にもなることができますし感性もニンゲンらしい部分があるのにその正体からとてつもなく長生きですし仲良くしたい人間からは恐れられます。
そう、ミカに境遇が似ているのです。
なのでようやく自分の追い求める人と出会えたって彼の気持ちを知ればミカと一緒にいたがる理由もよくわかりました。

ただ、この元々の孤独性が最終話付近で悲しくなります。
残された物の宿命と言うかなんというか。
ラストでは一気に主役になったと言っても差し支えの無いキャラなのと同時に切なさがぐっと来ました。
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魔女の心臓より引用
あと普段は軽くてお茶ら気ていますが彼女がいない時だとカッコいい場面も出てきたりします。
ミカの意志と選択を尊重する発言は特にそんな感じでした。

いばらの塔のねずみ リツカとその役割

途中で出会って仲間になったこれまたイケメンのリツカ。
でも普段はネズミです。
ミカの付き人は変わった変身をする宿命なのか…
でも小さく収まっていた方がごちゃごちゃしていなくてそれが良かったりする場面もあります。
人間同士だとどうしてもルミエールといがみ合ってしまいますし。

最初はミカとルミエールの二人旅にどっぷりと浸かっていたので「えぇ…ここで一緒に旅をする人が出てきてしまうのか」、って違和感を感じてしまいました。

でもリツカの役割はそうじゃないんだってことが最終話でふと思うというか考察してしまいます。
ルミエールはラストでとても大切な人を失ってしまうのです。
代わりらしい人もいますがそれはその人じゃない。
そんな中で同じような悲しみと喪失感を共有できる人物がいるってことは何かしらの救いになるんじゃないのだろうかなぁって感じた時にリツカの存在はとても大きいものだと思いました。
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魔女の心臓より引用
↑この辺りからそう思わずにはいられませんでした。

あとリツカの出会いで出てきた鏡の乙女のローテローゼ&ローリスのコンビはおそらくミカが作中で戦った中で最強格。

全ての始まりと終わり 妹のニナ

「巻き戻す 心臓の音色 時計の歯車 時間を 鼓動を」って書かれていたように割と最初の方で何があったのかにつながる内容は出ていたんだよなぁって後から思いましたが初見時は気付きませんでした。
ミカが境界の魔女になったのは心臓を失ったから。
そして、その原因となったのは妹のニナですが最初の方は倒錯して歪んだ妹の感情によるものだと思っていました。
でも実際は逆に姉であるミカを純粋に愛していたからが故ってのが分かります。

それでミカですが作中時の性格と回想の時の性格は全く別でした。
むしろ当時にニナの方が近いかも。

魔女の心臓 最終話までの感想・考察まとめ


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魔女の心臓は自らの死を求めて歩き続ける…、と思っていた物語でした。

見返してみると最初の方から逆転の表現が出てきていることに気が付きます。
ミカ達の旅がただあてもなく彷徨うものじゃないってのはラスト付近の港町で気付くんですがそれよりもはっきりするのはリサという女性が出てきてからでした。
お転婆なお嬢様で結婚を控えていた彼女がもしも生まれるならその子供はミカとニナって名前にしたいと語ります。
これだけ見たらミカが生まれる前日譚かと思いますがその時にはもう境界の魔女の話は世間にはびこっていました。
この時点で「ん?」ってなりますがまあこの先はガチのネタバレになってくるのでぼかしながら考察など。

心臓を失った過去に向かって巻き戻るのではなく時計の表現であったように始まりと終わりが一緒だったこと、それによってどう進んだとしても妹と出会う運命になっていくのです。
かつて命を落とすはずだったミカはその悲劇を逃れはしましたがあくまで一時的、というよりは一旦離れただけでした。まさに進んでいるはずの時計の針を止めて逆方向に巻き戻しただけ。世界は過去でできているはずなのにミカの中には過去が見えないことを知ったローテローゼが驚愕しましたがそれも当たり前です。
だってそもそも過去から未来に進んでいたのとはちょっと違ったのですから。

とりあえず要点としては
・ミカとニナは入れ替わり
・ニナはミカを守りたかった
・ミカもニナを守りたかった
・ミカの残った願い「母様(リサ)のおなかの中の心臓の止まった子(誰かは言及していない)を生かすのはやめて産まれてくるのを一人だけにする」は適用

なのでニナのウソがばれてしまったら2人揃って生まれてしまう→あの悲劇が繰り返される→未来には行けない。

本屋が出てきた「枠物物語」の「おしまい」で閉じた境界の魔女の本がありましたがまさにそれだったんです。未来を見るためには、「続く」にするためにはミカはどうしなければならなかったのかが残酷な選択です。結局物語の大半に出てきた方の「ミカ」もニナもその未来から先にはいなくなってしまいました。
ただ、ミカにとってはそもそもの旅の目的が死ぬ為でもあったのと妹を自分の選択の苦しみと死から守ることもできるので悲しさの中にも救いがあります。
そして、何よりも彼女は知らない方がいい事実もありましたし。

それを踏まえると多分一番つらいのは選択をしたのはニナでもなくミナでもなくルミエールとリツカなんだよなぁ。
特にルミエールはリツカよりも一緒にいる時間が長かったうえにそれ以前に人の寿命の儚さを知っていますし目の前にいるのはミカであってミカでない女性なので。

それでも律義さを通すルミエールは最終話でさらに株を上げました。

というわけで「魔女の心臓」の感想です。
地の文と描写が相まって小説を読んでいるような静かで綺麗な物語で登場人物によってはハッピーエンドでありバッドエンドにも近いです。

でも最初からこの終わり方が決まっているのもまた事実でした。
しんみりした感じが心地良い一方でやっぱり寂しくなるのでベルゼブブ嬢達がこの寂しさを癒してくれる…はず!!
合わせてどうぞ

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