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2017 10/07

【クジラの子らは砂上に歌う】オウニって半分主人公だわ 活躍や考えまとめ

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クジラの子らは砂上に歌うの1巻2巻を読んで前に感想を書きましたがその中で書ききれなかったこともあります。
それが登場人物の一人、オウニについてでした。
最初は厄介者みたいな様子で登場したオウニですが読み進めていくと彼独特の考えや、カッコいい活躍が見れてまさに裏主人公という様子でした。

この作品を読んでいて気になったので自分が印象に残ったオウニの活躍や感想について感想をまとめていこうと思います。今回も1巻と2巻までの内容となっています。※ネタバレ注意

オウニとは 作中最強候補ってだけじゃない!

 
サイミアという特殊な力を9割の泥クジラの住民が使えます。
その中でもオウニはその能力が突出していました。
サイミアは日々の生活を支えるための力でもありますが処刑が始まったことでオウニはその力を持って自衛と攻撃に使います。
ほとんどの人がやられていく中、彼だけは全力で抵抗しました。

体内モグラ

オウニは体内モグラと呼ばれる集団の一人でした。


体内モグラは規則違反を何度もした結果、泥クジラの体内に閉じ込められる頻度・時間が多くなった人々でオウニはそのリーダー格です。

まあこんな感じでオウニは厄介者のリーダー格として登場しわけですがその実は外の世界を純粋に憧れていたってことがだんだんと分かってきました。

オウニと外の世界、そして幻滅

泥クジラの世界が小さなものだとわかっていたオウニ。
そんな彼はずっと外の世界に行ってみたと思っていました。


そんな中で表れた外の世界の人物「リコス(No.4)」。
彼女が外の世界の鍵だとわかった結果、長老会から尋問されていた彼女を連れ出します。

彼女のことは頼るなって言っていた彼ですが彼女についていくのが手っ取り早いと思ったのでしょうか。

オウニが新しい世界を見たかったことは主人公のチャクロも理解していました。

外の世界があるならそこは戦争だろうが何だろうが構わないと言っていたオウニ。
この後、処刑が待っていてそれで外の世界に幻滅するのですがその心変わりを見る限り、この時のセリフは本心ではない?って一瞬思いました。
ただ、ちょっと違っていますね。

外の世界が戦争・争いごとがあるとしてもそこに新しい世界があるのなら見てみたいというのが上のシーンでのオウニの発言でしょう。
ただ、その外の世界によっていいように自分たちの命が管理されていることに対して幻滅したということに気づきました。
この辺りは後程。

戦争にサイミアが使われているのを知って何とも言えない表情のオウニ。
サイミアの能力が非常に高い彼にとっては憧れの外の世界の争いにサイミアが使われているのは複雑なようです。

そして、とうとう処刑が始まりました。
仲間が一人、一人やられていく中でオウニに助けを求める声が聞こえます。
仲間にとってはオウニはヒーローだったのかもしれません。
というかこの状況で何とかできそうなのはオウニだけだったのかも。

他の体内モグラもオウニと同じく、外の世界に憧れていたのですがその外の世界の謎の集団によって命を奪われていくことに幻滅してしまいます。
「簡単に夢を踏みにじる」ってセリフが夢の場所のいる連中がその夢を壊してくるって感じがして辛いです。

そして、目が覚めたといったオウニ。
覚醒か闇墜ちみたいなシーンですがこれは覚悟って言った方が近そうです。
後々の様子を見る限り外の世界へのあこがれは捨てていないけれども薄まった、ただ、生きることの価値はより感じるようになったのかもしれません。

戦闘場面は凄くかっこよかったです。
囲まれて銃弾を撃たれてもすべて防いで反撃ってところで本当に強いんだなぁって思いました。

ただ、一方で世界に対して幻滅を感じた虚しさも見せていました。

「こんな世界はどうでもいい」と自分に言い聞かせているように思われます。
ただ、これについては破滅主義に走るのではなく、あくまで自分の描いていた外の世界の希望が崩れただけのようです。

この戦闘の様子を見ていて魔物と表現されたオウニ。

彼もリコスの島で仲間を埋葬した例の少女に魔女と発言していました。
奇しくもあの時自分が言った対象に近づいてしまいましたね…

もうこれ半分ダークヒーローというか裏主人公やろ

ところで彼は処刑してきた集団を葬っただけではなく、捕虜も捕まえました。
ただ、尋問を行ったことに対して自警団の一人に責められてしまいます。
この時は「えっ⁉オウニ悪くなくない?」ってさすがに思いました。
彼が行動しなければ次の来襲も分からないことですし。

オウニに助けを求めた少女はよくぞ言ってくれました。
仲間が殺された上に、みんなのためにあえて汚れ役も買った彼を理解していました。



捕虜と自警団について自分は仲間しか信用しないと告げます。
その信用していた仲間が二人もやられてしまったと考えるとオウニの辛さは尋常ではないと思いました。
体内モグラもオウニと同じように外の世界、新しい世界にあこがれて夢を持っていたことですし。


そして、その憧れと先の行動についてまだ後悔だったり、吹っ切れないところがあるようです。

オウニと自警団団長の戦闘

個人的にかなり好きだったシーンはオウニと自警団団長の戦闘でした。
自警団はサイミアの能力が高い人物で構成され、そのトップとなると泥クジラの最強候補でした。
一方オウニもサイミアの能力が非常に高く、まさに最強候補と最強候補の勝負って感じでこれはアツいですね。
ただ、その戦闘も熱いには熱いのですがオウニと自警団団長の思想の違いが見れるシーンが自分としては印象に残りました。


そもそもどうしてチャクロたちが自警団団長と鉢合わせたかというと、泥クジラを鎮めるのを阻止したいチャクロたちとそれを妨害する自警団団長という構図があったからです。
オウニに助けを求めたチャクロですがいったんは断られました。
なのでオウニは来ないんじゃないのかなぁと思ったらチャクロ達の後を付けていたのです。
それを感じ取った自警団団長はオウニをこの先に通さないことにしました。

オウニはオウニで泥クジラを沈ませたくないと思っていたようです。
一度はチャクロの誘いを断ったオウニですが根本的なところでは目的が一緒だったみたいですね。

対して、自警団団長は心によって人々は苦しむ、それも泥クジラが沈めば終わり。
砂の中で解放され自由になれば救われるという思想でした。
彼の様子を見る限り、自分たちの出生の秘密やらこの先に訪れるであろう出来事を知っていてそれでどうでもよくなってしまったのかもしれません。
あの時チャクロ達を見逃したのはどちらにせよあがいても無駄だということを知っていたのでしょう。
そして、最後に強者と戦いたいって気持ちが団長にはあるようでした。

ただ、今となってはそのことを知っているのはオウニも同じです。
それでもなお、自分の世界を護ろうとするオウニ。自警団団長はまさにオウニの対比でしょう。
前まで固執していたのは外の世界だったのですがここで自分の世界って言うところがカッコいい。
自分のことは自分で決めるってことは前々から言っていたのですがここではセリフの重みが違いますね。
これは完全に裏主人公ですわ。


ところで不思議な空間でチャクロが見たオウニの姿。
今更ですけど登場人物に中性的な人が多いですね。
チャクロとかシーンによっては女子にしか見えないです。

オウニを突き動かしたのはひょっとしたらオウニもまだはっきりとわかっていなかった自分の気持ちをチャクロに言われたからなのかもしれません。
自分の仲間を守り、仲間がいるところこそ自分の世界って感じがしましたがこれについては完全に個人的な考察なのでこの先の展開でどう出るのかってところでしょうか。

あの時はチャクロを殴って追い出したのですが一緒に行動していたらチャクロ達もろとも団長に足止めさせられたかもしれないです。
そうすると、別行動していて良かったのかも。

クジラの子らは砂上に歌う オウニ まとめ

というわけでクジラの子らは砂上に歌うを読んで気になったキャラのオウニでした。
最強候補の力、理想と現実の中での葛藤、それでも生きることをあきらめないってまさに主人公って感じがしてしまいました。
チャクロはチャクロでオウニと全く別ベクトルの主人公キャラっていうのも良かったです。
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