2016
08/09
火
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暇潰ししたい!、無料で漫画を読みまくりたい!って人向けにまとめてみた!!!
途中下車した駅の周辺のコンビニで↓
このようなものをたまたま発見。ラーメン屋においてある系の漫画ですね。
これは・・・!?と思った自分は購入。
これは善悪の屑という漫画の総集編です。
2016年上半期最も売れた電子書籍
2016年の上半期に最も売れた電子書籍と書いてあったのですが納得です。
というのもこの漫画、さまざまなwebページで広告が掲載してあったのですがそのどれもが内容が気にってしょうがないものでした。
(一部界隈ではとある実況者に主人公が似ているということで話題になりました。なお作者の渡邊ダイスケも乗り気になってしまった模様。)
今回購入した漫画ですがその善悪の屑のストーリーを主人公とその相棒である鴨ノ目武と島田虎信のポリシーや過去などにスポットを当てたものを抜粋した総編集になっています。
また、実際に起こった出来事や人物などには関係ないと書いてありますが多少は改変してあるとはいえ、実際に起こった事件をもとに話は作られています。
そのあたりも胸糞を覚えますが現実世界では十分に裁かれなかった人物がこの漫画では復讐という形で裁かれるので実際の事件を知っている人からするとすっきりする場面もあるのかもしれません。
屑への復讐代行で屑になる二人の男 鴨ノ目武と島田虎信
ここからはネタバレとなっていきます。
この漫画自体はある事件を起こした人間が存在しているところからスタートします。
その事件には被害者、特に被害者に縁のある人物がいるのですが加害者への社会的な制裁が十分でなく、恨みの気持ちがとんでもなくなった人たちが鴨ノ目(以下カモ)の経営する古書店を訪れて復讐を依頼するというのが大筋の流れです。
カモと似ている気持ちを持った島田虎信(以下)もカモとともに行動します。
この漫画で悪役として出てくる人物は紛うことなき屑ですがその屑へ個人的な制裁するためにカモとトラは自身も屑となる道を選びます。
鴨ノ目武(カモ)
妻子を惨殺されたことがきっかけでこの道を選びます。
・これまでに犯した罪状
殺人罪 殺人未遂罪 死体遺棄罪 死体損壊罪 傷害罪 暴行罪 凶器準備集合罪 逮捕・監禁罪 住居侵入罪etc
・想定される判決
死刑相当
復讐はとにかく相手を痛めつけて被害者の遺族が気の済むような形をとります。
また、戦闘力は高く、様々な道具と合わせて素手でも確実に急所を狙うような戦いをします。
島田虎信(トラ)
かつての地下闘技場チャンピオン。理不尽な事件で母親を亡くし、カモとこの道でやっていくようになります。
・これまでに犯した罪状
殺人未遂・ほうじょざい傷害罪 暴行罪 凶器準備集合罪 逮捕・監禁罪 住居侵入罪
・想定される判決
幹懲役or懲役30年相当
カモよりも感情的になることが多いです。
また、戦闘力もカモ同様に高く、純粋な戦闘ならこちらのほうが上かもしれません。腕には仕込み刃があります。
外道の歌の各話 感想・ネタバレ 二人の違いなど
ではここからは実際に善悪の屑総集編で収録されている話をもとにいろいろ書いていこうと思います。
強姦殺人事件加害者(1話・2話)
母親を強姦した上、その幼児を殺害した人物で犯行当時未成年ということがあり普通に出所していました。当時の母親が恨みを晴らすべくカモのもとへ向かいます。
物語が凝縮されたような内容
この話は善悪の屑の大まかな内容のスタンダードといっていいでしょう。
依頼主がカモを訪ねる→依頼の内容を聞く→復讐を代行する という流れがきれいにまとまっています。
カモとトラの違い
シングルマザーだった依頼主は宅配便業者を装った犯人に襲われます。
その際に彼女の子供を殺されました。
彼女の体内に残された精液が証拠となり犯人は捕まりましたが子供は死んだのに犯人が出所してのうのうと生きているのが許せないとのことで今回の依頼を実行します。
また、そもそも彼女は警察にカモの依頼を聞いていたので警察の中にはカモとトラを必要悪と考える人がいるようです。
そしてこの話はカモとトラの考えや行動の違いを見せつけてくれる回でした。
カモはこの仕事は食っていくためにやっているのではなく、引き受けるかどうかは自分の気分次第で気軽に復讐を引き受けるもんじゃないというのがはじめのスタンスです。
対してトラは話を聞いて胸糞状態になってすぐにでも復讐やとして動こうとしていました。
ただ、母親の毎日の子供の夢が決め手となり、カモは動き出します。
ちなみにカモは当初トラには被害者の話を聞くなと言っていたのですがその理由はトラがしっかりとした復讐をする前に感情移入しすぎてしまうという理由からでした。
カモの恐ろしさ
おそらく復讐屋としてはカモはトラよりもはるかに上でしょう。今のところは。
この話のカモはトラが逆上しているのをよそにまず
・デイザーガンで犯人を動けなくする
・縛り上げる
・声帯を切って声を出させにくくする
・睾丸を切り取る→お前さんの製紙工場は本日をもって閉鎖だ
・自身の睾丸を犯人に食わせる(夏候惇に倣って)
という感じです。
トラも引き気味で、自分の娘のことを照らし合わせてい感情移入しているのかみたいなことをカモに行ったのですがカモはそれが気に入らないらしく、復讐の途中でトラに仕事の最中に娘のことを言うなとくぎを刺していました。
また、睾丸を食わせた段階で被害者の母親が登場。犯人と直接話し、後悔の言葉を聞いて荷が下りたようです。
悪人(クズ野郎)は絶対に許さないというところは同じだが…
トラはカモの真意を読み取ったのかクズ野郎を許さないというところは共通だと言いました。
ただ、そこで終わらないのがカモです。
犯人と二人きりになったカモは
「おまえさん まさか 本気で生きて帰れると思ってないだろうね?」
「無抵抗な赤ん坊を殺すようなクズを生かして返すワケねぇだろうバカ野郎」
と言って最終的には一人で犯人を逆さにつるして殺害します。
一件落着に思えた展開からの徹底的な復讐はカモの人物像を表していると思いました。
被害者には優しい
カモは加害者には徹底的につぶすような感じ戦っていきますが被害者には優しいです。
今後もちょくちょく見せますが復讐の最後らへんに少しでも被害者の気持ちが楽になるようなセリフを投げかける場面が出てきます。
イジメ自殺事件教師・イジメ自殺事件生徒(3名)(3話・4話)
生徒がいじめられているにもかかわらず事なかれ主義で見過ごした教師とイジメ主犯格への復讐の話です。
おばあちゃんからの依頼
おばあちゃんが年金の3か月分で依頼しに来たのが今回の話。
子供を亡くし、孫の成長が唯一ともいえる楽しみだったおばあさんはいじめで自殺した孫の無念を晴らすべく復讐を依頼します。
中学生相手にも容赦のない制裁 視ザル・聴かザル・言わザル
今回の話の見どころはカモがたとえ中学生相手だとしても容赦をしないという点です。
教師の両眼をバーナーであぶったのを皮切りに教師と中学生3人の視力、聴覚と声を奪います。
トラはカモのやり方に疑問を持ちつつも結局カモは復讐を実行しました。
少年法の更生なんて関係ない 俺は正義で動いていない
少年法の議論はいろいろなところで見かけますが少なくともカモは少年法なんて関係なくて復讐は復讐だというスタンスを貫きました。
正義や社会、道徳なんて関係なく、あくまで自分は「復讐屋」であることを再確認した物語だと思いました。
また、そのような復讐はすでに一線を越えた自分たちがやるべきという考えをトラにしました。
榊ヨシ江 家乗っ取り事件(5話・6話・7話)
自転車事故を起こした人物の家全体を乗っ取るというのが今回の話の内容のスタートです。
この話は少し特殊で乗っ取られた家の人物はっきりと依頼をしなかったのですがどういうわけかカモが自ら動いて乗っ取り犯である榊ヨシ江を裁きます。
先ほどから紹介している話は全て実在っぽい内容で自分はどの事件をモチーフにしているのかなんとなくわかっているのですがこの事件は特に現実でも特殊だった事件である尼崎事件をモチーフにしているのでしょう。
事件と物語の奇妙さ
この話はのっとっれた家の一員がカモに依頼をしようとしてきたのですが依頼内容を言う前に依頼主は連れ戻されてしまいます。
ただ、居合わせた少女が何が起こっているのかをカモに伝えます。
どうやら家を乗っ取られたようでその主犯格の榊ヨシ江の言うことに家族は絶対服従で家族同士で監視・ペナルティの実行をしている感じでした。
発端はその家族の長男が自転車事故を起こしたところから始まったのですがとにかくそこからの家の乗っ取りが異様で奇妙な感じです。
現行の犯罪ということと乗っ取られた家のことを考えると絶望感は本書で一番の話です。
榊ヨシ江はあの手この手で家を洗脳状態にして、その家族の父親とも性交したほどでした。
(「なんせ私の中に出したんだからねぇ」)という発言から。
最終的におじいちゃんへの謀反がきっかけで家族全員のペナルティとしておじいちゃんを榊ヨシ江は直接手を下さず、その家族にやらせる形で殺してしまいます。
カモの単独行動
この話で興味深いのはカモが被害者家族のお姉さんに自分から近づき、さらには家にも接近します。
その際に榊ヨシ江の子分らしきゴロツキに拉致監禁、殺害寸残のピンチに陥ってしまいます。
ただ、そんな状況でもカモは冷静でむしろ家に侵入するのが今回のたくらみだったのかもしれません。
靴に仕込んだ刃でうまく脱出し、ゴロツキを単独で3人戦闘不能にします。急所・不意打ちで確実に倒していくカモは相当修羅場をくぐってきたのでしょう。
榊ヨシ江と対面したカモは榊ヨシ江に養子と後継者にするという命乞いをされますがそこはカモ。
到着したトラとともに榊ヨシ江を連れ出します。
避雷針で制裁
これは広告で見たと思うのですが最終的にカモが榊ヨシ江に取った行動はクレーンでつるし上げ、肛門に避雷針をぶっ刺して感電死させます。
このような感じで直接依頼はされていないのですが自分も巻き込まれたという形で制裁をしました。
ただ、印象的だったのは事件が終わった後の乗っ取られた家族でおじいちゃんがいなくなった日常が少し暗く映し出されていたとことです。
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現実世界のダークヒーロー
ニュースとかを見ていると凄惨な事件が起きていて、それでも人が心から納得するような処罰が出ていないなぁと思うことがあるかもしれません。
デスノートはそのような世界を変えようとした物語ですがあれは現実にはない要素がありました。
善悪の屑はリアルな事件をもとに話ができていて、やり方も現実的にやろうと思えばやれる方法です。
善悪の屑はある事件に対して処罰が納得いかないときにこんな人たちがいたらなぁとどこかで思う存在を描いたダークヒーローの漫画だと思いました。
外道の歌にはまだ話が収録されていますが記事のボリュームが多くなってしまったのでいったん切ります。
残りの話も今後感想などを書いていこうと思います。
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