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2018 09/14

漫画「ローズガンズデイズ」(作:竜騎士07)全編最終話までの感想 ネタバレ注意

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マンガUP!にローズガンズデイズROSE GUNS DAYS)って竜騎士07先生原作の漫画が掲載されていたので全編読んできました。

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マンガUP!アプリ内イメージより引用


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開発元:SQUARE ENIX INC
無料
posted withアプリーチ

 
この作品は4つのシーズンに分かれています。
と言ってもひぐらしのようにループをして解決するようなものではありません。
ミステリーホラーの中にファンタジー要素が強めに入っていたひぐらしやうみねことはまた一味違っていてローズガンズデイズはハードボイルドアクション。

不条理と肩身の狭さに身を置きながら強かに生きている人たちを描く作品でした。

そして、今までの竜騎士07先生の作品にも人が亡くなる展開はありますがその先を知っていればそれが解決の糸口になるということが読み進めるごとに分かっていきます。

一方でローズガンズデイズは人の死がより重い。
それがもたらすのは問題の解決というよりも悲しみ・憎しみの連鎖になりますし二度と戻ってこないんです。
死んだと思った人が生きていることもあるので実は生きていた、幻だったって展開を期待することもありましたがその望みは虚しく消えます。

また、全編通して組織vs組織で物語が動きます。
その発端は主に金と利権ですがさらにそれぞれの思惑や願望が入ってきます。
組織同士の戦いは熱い部分も残酷な部分もあります。

そんなローズガンズデイズの感想など。

ネタバレ注意

ローズガンズデイズとは 感想あらすじ

作品の世界観ですが架空の歴史を辿った日本が舞台です。
年代は1947年、日本に突如巻き起こった大災害によって第二次世界大戦は強制的に終了(無条件休戦)。
東京は米中の勢力の板挟みになり、日本人は亡国の民になります。
日本なのに日本人が不遇の生活を強いられ、その場合に考えたくもない状況、光景が思い浮かびますがそれがちゃんと描かれてしまっているんですわ。
男性は労働しても満足に生活もできない、女性は自分を売る。
それに各編を通して容赦の無い様々な「痛み」も出てきます。

日本人は出口が見えない辛い状況の中、それでも逞しく明日を生きるために自分ができることをやっている人もいればふてくされてしまっている人もいます。

そんな中、一人の戦地帰りの男性がある女性に出会うことで事態を大きく変えていきました。

ただ、変化には犠牲が伴うもの。
流す血も多く、悲しみを背負う人も次から次に出てきますが…

シーズン1感想 レオ獅子神とマダムローズの邂逅

ローズガンズデイズの始まりのシーズン1。
ここで出てくる主人公のレオ獅子神はキザで軽くて、女性を口説くのが上手いって感じの男性です。
ただ、めちゃくちゃ強い。多数の相手に対しても余裕で立ち向かう強さでした。
安心感が凄くて彼ならなんとかしてくれるって思わせてくれます。

シーズン2、シーズン3では登場しませんがもしもここにレオ獅子神がいたらなぁって思うこともしばしば。
また、口説きはしますが意外と硬派です。そして、戦地で失ったものが多いゆえにたまに見せる影があるんですがこれも魅力的でした。
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ローズガンズデイズシーズン1より引用
そんなレオ獅子神は後に日本人の一大組織のプリマヴェーラのボスになるマダムローズと出会います。
プリマヴェーラが彼女たちの住まう地区「東京23番市」を収めるための大規模な同胞同士の戦いがあるんですがそれがシーズン1の一番の見どころでした。

作中の日本について分かってくる

シーズン1は抗争も描かれますが日本がどんな状況か、ってことが様々な場面からわかってきます。
簡単に言うと立場が非常に弱いマイノリティーと化してしまいました。
こんなところに絶対住みたくねぇ…って思っていても彼らにとっての故郷はここしかないのが辛い所。居場所がほとんど無いです。

「身を寄せ合い 彼らは狡猾に、そしてたくましく生き抜いていた」って表現されていますがまさにその通りです。

日本人としての名前も不利になってしまうのでカタカナ含めたミドルネームを使っていました。
レオ獅子神もそうですし、マダムローズもローズ・灰原って名乗ります。

男女の対立
同胞でもいくつかの対立が見られますがその一つが男女間の対立でした。まあ対立というか男性側の一方的な言い分ですが。
その日を生きるのに精いっぱいな人が多い中で外国人相手に売っている女性を男性が恨んでしまっているのが何とも辛い。男性にとっては戦地で戦ってきて帰ってきたらこの日本の状況だったので。
レオの視点だとその両方の状況に立って見ているのでこの構図は何回か登場しました。

過去の語らい

作中の実時間は戦後60年以上経った時点、つまり現代とあまり変わらない時代です。
ある老女マダム・ジャンヌが戦後何があったのかを語るという形で本編が描かれていました。

しれっと言われていますが日本人は滅亡する民族となっています。
ええ…バッドエンドじゃないか…って思ってしまいますがそうじゃない、彼らは確かにあの時必死に生き抜いていてそれを今に伝えるだけの人も残っているんです。
そして回想につながり、レオが登場しました。

プリマヴェーラの面々

後々血生臭くなってしまうプリマヴェーラですがこの時はローズを助けてくれたレオ獅子神にみんな誠意をもって接していてこれが和気あいあいとしていて雰囲気が良いです。
大体のキャラも把握できるんですが後にそのキャラが変わってしまうことも・・

小生意気で熱血なウェイン、冷静な事務員のリチャード舞扇、武闘派のサイラスなどの幹部は最初から登場しました。
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ローズガンズデイズシーズン1より引用
このメンバーが一斉に力を合わせる展開はアツいです。

レオ獅子神

レオ獅子神はハードボイルドアクション系が似合うキザで最後は頼りになる感じの人物でした。
スーツ姿で戦場を駆け回って敵側にもシャレたセリフを忘れません。
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ローズガンズデイズシーズン1より引用
出会った人ともすぐに打ち解けられるんですが一人になると感傷に浸ってしまうのはやっぱり複雑な境遇なんだなぁって思います。
この哀愁はレオ個人の問題ではなくて亡国の民となった日本人としての感覚なんでしょう。

一応、プリマヴェーラの用心棒になりますが抗争がひと段落した後は姿を消してしまうのが寂しい。
ただ、いつか帰ってくる感じがしてならない人物なのでその期待感の貯めが効いてきます。

復員船で日本に来たばかりということもあって日本の姿の変貌に驚いていますが読んでいる側としてはその方が感覚が似ていて助かりました。
これで当たり前のように過ごされたらついていけないような場面もあります。
そんな1歩さがったようなレオの様子も印象的でした。

あとローズが自分なんてマダムを務めることができないなんて言い出した際に必要以上に説教時見ていない言い回しが何気に素敵。
道を指し示す際のセリフ回りがめちゃくちゃかっこよかったです。

ローズ・灰原

女性を中心とした連合体であるマダムローズのボスになったのがローズ・灰原でした。
ただ、先頭に立って導くには優し過ぎますし夜の女性としての経験もない、それなのにボスになったので彼女の葛藤は尽きません。仲間からも素直で純粋で責任感が強い、人を疑わない性格に対して心配されてしまいます。
また、人助けとはいえ貴重な店のお金を独断で渡してしまうなど独善ともとれる行動をしてしまいました。

それでも日本人同胞を守るために仲間を傷つけられ、自分も大きな怪我を負いながらも強さを手に入れていきます。
そして、そんな中でも決して残酷になれないのもまた彼女の注目したい部分でした。

アルフレッド・赤城

怪しい英語交じりの日本語を使うマフィアのボス、アルフレッド・赤城。
最初に出てきた敵は彼ですがまあめんどくさい上に汚くてがめついです。
この後に登場する敵側の人は感情移入してしまう部分もありますがアルフレッドに至っては気持ちいいくらいヘイトを集めてくれる小物風なのでレオ達にどう成敗されるのかある意味楽しみな相手でした。
でも最後の方まで登場してしまう…

アメリカ陣営のフィリップバトラー大尉

23番市は米軍の管轄にあり、その中でも特に登場回数が多いのはフィリップバトラー大尉で全シーズン通してそれなりに重要な人物として登場しました。
敵か味方かわからない様子に警戒しながら読み進めますが彼もまた様々な立場や組織に帳尻を合わせながら動かなければならない人物だとわかります。

ケイレブファミリーの抗争と敬礼寺

シーズン1ではプリマヴェーラにとって一番の壁であり敵となるのは同じ同胞である敬礼寺率いるケイレブファミリーでした。

敬礼寺の戦争はまだ終わってはいません。
同じ日本人が路頭に迷わないためにも犠牲は止む無しという感じで彼らは日本人を守るために強くならなければならないという信条の元、また彼らをすべるのは一つの組織でなければならないという考えの元、本来は手を取り合ってもいいはずのプリマヴェーラと抗争を起こすことになりました。

また、彼らは助けるべきはずの同じ同胞から上納金を要求します。
これも戦地帰りの人達を想っての事、さらにはもう彼らには健康的な意味で猶予が無いからなのですが結果的に日本人を苦しめるのは目に見えていました。

こういう事情もあってプリマヴェーラはただの店ではなくファミリーとして、暗黒街の組織として武力が必要になっていくのが何とも皮肉です。
一方でその力が暴走しないためにもローズは必要だったんだなぁってことが最終シーズンを見るとわかりました。

敬礼寺は覚悟も情熱も仲間を想う気持ちも強すぎるくらいの人物でやっていることは確かに非情ですが単純に敵と見ることはできないです。
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ローズガンズデイズシーズン1より引用
最初に獅子神と出会った時も日本人としての誇りを胸に抱いていたのが伝わってきましたし気前のいい兄貴分って感じでした。
話が進んでいくごとに暴力と支配が強調よりも弱弱しさが目立っていくのも印象的でした。

ただ、途中までは本当に恐ろしくて従わない相手には徹底的に見せしめでひどい目に合わせます。
実は手加減していました、とかそんなことはなくて命を奪う勢いでした。
指名手配したりとローズやレオが追い詰められていく過程は恐ろしいものですが敬礼寺の視点が描かれるごとに彼の過去と今の想いの複雑さも見えてきてただただ怖い人物って感じはなかったです。

クライマックスは全面戦争でした。
ローズとケイレブの主張のぶつかり合いとその中で見えてくるケイレブの真意とかそれぞれの忠臣のウェインとミゲルの一騎打ち、アマンダのけじめなど見どころが多かったです。
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ローズガンズデイズシーズン1より引用
でもやっぱり一番気に入ったのはそれを守るために一人奮闘するレオですかね。
最後までカッコよかったです。

ミゲル
最初、女性かと思ったよ。
中世的な顔立ちと衣装をしている敬礼寺の側近でほぼ敬礼寺の彼女やん…って場面も。
実際の所それだけ敬礼寺の事を信用しているってことですし彼に忠誠を誓っているだけなんですけどね。
戦闘はめっぽう強いというか容赦しないタイプで敬礼寺よりも恐ろしい人物でした。
そして、最後はミゲルと敬礼寺の2人だけになっていく過程が虚しい。

梅九(めいじう)の厳しい言葉

梅九はシーズン2から存在感を出してきますがシーズン1でも登場します。
彼は23番市の勢力拡大を目論む中国の重鎮マフィアでした。
彼にローズは助けられますがその際に厳しい言葉を投げつけます。

でもこの話を読んでいてうまく言葉にできないもやもやを彼がそれごとバッサリ言ってくれたのも事実でした。
そして、この言葉でローズも変わります。

梅九は一応プリマヴェーラ側を助けようとしますがそれも一筋縄ではいかないのがバトラー大尉同様やっかいというか足元見られている感が否めませんでした。
ただ、それさえもこの時代の東京の現状なんだってことが伝わってきます。

これはネタキャラ?ジェームズ富竹

竜騎士007先生が遊び心を入れてくれました。
ジェームズ富竹という茶髪らしき眼鏡の男性が登場します。もうこれはひぐらしの富竹としか思えない繋がりです。
ここでの職業はカジノのオーナー。
心優しいお兄さんではなくシリアスなキャラとして登場したのも面白かったです。

シーズン2 進め!ワンダリングドッグ

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マンガUP!アプリ内イメージより引用
シーズン2はある一人の記憶喪失の少女をめぐって物語が進みます。
その少女と友達になったプリマヴェーラ傘下の3人組は彼女の素性が気になりつつも今ある状況を楽しんでいましたがやがて記憶が戻ってしまいます。

また、日本人同士の抗争を制したシーズン1のプリマヴェーラの次の敵となるのは中国マフィアでした。ただ、中国マフィア内でも勢力争いがあるようでこれまた複雑な事情が渦巻いていました。

あと絵はシーズン2が一番好きでした。
可愛い人物は可愛いってのもありますが怖い顔が本当に怖い。
ゾッとするようなシーンも楽しめました。

その後のプリマヴェーラとウェイン

新しく23番市を収めることになったプリマヴェーラですがその違いに一番驚くのはウェインでした。
シーズン1での熱血+頼りなさ+未熟さのある雰囲気とは打って変わって用心棒筆頭、プリマヴェーラの幹部に相応しい風格が出て傘下の人達からも尊敬されています。

今回はオリバー、チャールズ、ニーナの三人組に加えてツェルで4人組行動をします。
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ローズガンズデイズシーズン2より引用
事情を知らないツェルに教えるようにオリバー達がプリマヴェーラについて語りますがちょくちょく出てくるかこの話はシーズン1を見た後だとしみじみしました。

サイラズはグランドボス、舞扇はコンシリエーレとあの時の幹部も肩書がさらにごつくなっており、一大組織に成りあがった感じがします。

ワンダリングドッグ

オリバー、チャールズ、ニーナ、そしてツェルの4人組はワンダリングドッグというウェインの諜報部隊、あとは音楽団として活躍します。
彼らもやはり裏の世界の住人として生きていくんですが全編の中で一番明るいやり取りでした。
もちろん、ツェルの正体や彼女に何があったかなどの境遇はかなり辛いです。
あくまでそういう想像もあるよね、ってことで済まされないこともしっかりと言及されていて目を伏せたくなるような過去も分かりましたがそれでも友情とか絆って言葉がふさわしいチームですしその印象が悲しい過去を上書きしてくれるようでした。

路地裏で育ったのがオリバー達ですがその際に身に付けた喧嘩の技術やスリのテクニック、スリリングショットなども何かを救うために使うのも最高でした。
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ローズガンズデイズシーズン2より引用
それとちょっとラブコメチックでコミカルな空気になるのも注目です。

ツェル

楽しい雰囲気の前半ですが最初に不穏な雰囲気が出てくるのはツェルが中国語が分かるって言った時でした。
これだけなら別に凄いじゃないか、ってなるんですが彼女の抱く得体のしれない不安や中国マフィアである梅九の諜報員、小欄(シャオラン)が後を付けているのを見ると記憶を失う前はどうもカタギの人物とは思えませんでした。
このまま記憶が戻らない方がいいんだけどなぁって思いましたが結局彼女を記憶を取り戻してしまいます。
でもそばにいた3人、そしてツェルの義理堅さや人柄によってそれを乗り越えていくのが良かったです。

金龍会(ゴールデンドラゴン)の梅九

23番市ににらみを利かしている中国マフィアゴールデンドラゴンの高級幹部、梅九はシーズン1でも登場しましたが今回は厄介を持ち込む人物ってイメージでした。というよりも何かがきっかけで中国人と日本人の紛争になってしまう予感さえもさせます。
ただ、実際のところはマフィア内でも勢力が二つに分かれており、梅九と若君と呼ばれている人物はプリマヴェーラ側、もう一方の長老会と呼ばれる派閥は反プリマヴェーラ側ということが分かっていきました。
そして梅九が長老会への不満を抱いているということも。
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ローズガンズデイズシーズン2より引用
梅九は若君が生贄になる事を知ってから静かにキレていてこれがどう転ぶか気になっていたんですが彼の忠義は本物でした。

今回は組織内と組織の思惑が交差する展開でその中心にあるのが金龍会です。
誰と誰がどう手を組むのかが気になりましたが個人的にはスッキリする流れになりましたし、ワンダリングドッグの活躍は爽快で気持ちのいいものでした。

蛍火
ツェルの正体は長老会の暗殺者、蛍火でした。彼女は願ってその立場にいたのではなく長老会に買われてしまったのです。
今まで記憶を失っていましたが記憶を戻して、彼女の父親が捕らわれていること、助けるためにはローズの暗殺をしなければならないことなどが判明します。

小欄(シャオラン)
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ローズガンズデイズシーズン2より引用
一番かわいい子。
梅九の下、各自特訓するワンダリングドッグに対するリアクションが見ていて楽しい。

ケイレブファミリー再登場、そして結末

ツェル達が活躍して父を助け出して、でも結局ピンチってところにケイレブファミリーが登場するのは本当に盛り上がります。
前回はあれだけの強敵だっただけに今回は味方として登場したんですから。
確かに辛い描写もありましたがそれ以上にお祭り騒ぎっぽくなります。

別れこそありますが希望に満ちているハッピーエンドでした。
ただ、後日談として描かれる現代でのインタビューでは景気が悪くなることが語られます。
なのでただ単にハッピーエンドで済まされることではないのですがそれでもシーズン1から続いている閉塞感を振り払ってくれるようなラストでした。

シーズン3 終末感が迫ってくる

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マンガUP!アプリ内イメージより引用
明るい終わり方になったシーズン2の最後に出てきた二人組が主人公のシーズン3。
皆で手を取り合うべき、そして今の自分たちのやっていることが未来に繋がることを信じてきたプリマヴェーラですがそれが無残にも打ち砕かれます。
敬礼寺やアマンダが死んだと思ったら普通に登場したので今回もそんな救いがあっても良いと思ったんですがそんなことはありません。
死亡フラグの外側から人が亡くなります。
実は幻だったんじゃないか、治療をして生きていたんじゃないかって願ってしまうほど無慈悲に人が亡くなりプリマヴェーラの思想は変わっていきました。

その惨劇の糸を引いているのはアメリカからの刺客なんですが今までは利益や利権のために、同胞を守るための衝突によって争いが起こっていたのに対して今回は私怨です。
いや、私怨というよりは八つ当たりでした。
それも最悪な形で実行されますし、途中で誰かがその仕掛けに気づいて共闘路線、その悪魔を倒すって流れを期待しても無駄でした。
結末に向かうにつれて出なくてもよかった犠牲が次々に出ていく終末感と絶望感と前半の雰囲気のギャップが強烈でした。

シベリア帰りの2人組 アランとキース

今回のメイン人物はシベリアから帰ってきたアランとキースでした。
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ローズガンズデイズシーズン3より引用
互いが互いを相棒と認め合う仲でスナイパーのキースとそれを補佐&戦闘もこなすアランはプリマヴェーラファミリーの下部組織バタリアンに所属しています。
始末屋としてプリマヴェーラの脅威を排除していますがこういった行動を取るのもローズが選んだ覚悟の一つなんだって思いました。

ただ、この二人は最終的に争ってしまいます。
プリマヴェーラとゴールデンドラゴンを衝突させたい米軍少佐の手によってキースはプリマヴェーラ側としてゴールデンドラゴンの梅九を暗殺しようとしました。
一方で全ての事情を察知したアランはこの争いを食い止めるためにゴールデンドラゴン側に立って動きますが結局うまくいきません。

何かおかしいかもしれないけれども後戻りできないところまで堕ちてしまったキースと事情を知っているけれどもそれでもけりを付けなければならないアランのやるせなさがきつい展開でした。

3人の妹

シーズン3では3人の妹が話に絡んできます。(後にもう一人)
そして、その3人は全員死亡。
ここから復讐の連鎖と止まらなくなった争いが勃発します。

雪(李・梅雪)
アランの恋人との雪。
彼女はマフィアを嫌っていますがアランはプリマヴェーラの始末屋なのでそのことを黙っていました。
一方で雪の正体はゴールデンドラゴンの高級幹部、梅九の妹だったのです。
そのことをアランは知りませんしそもそも彼女の事を日本人だと思っていました。

ただ、最終的に二人とも素性を知り、その上でプリマヴェーラとゴールデンドラゴンの争いを止めようとしますがそれは叶いませんでした。
動けない雪を執拗に狙うキースの狙撃の恐ろしさと狂気と言ったら…

ステラ・舞扇
シーズン1から出てきたメリルとよく一緒に映っていたステラですが彼女も命を落とします。
これが一番衝撃的な展開でした。
嘘だろ…って感じ。
これからの未来を大事にするってことが伝わってきますし、今まで見せなかった私生活も分かってきました。
そしてキースと仲良くなって、こちらも恋人、というよりは家族みたいになった矢先に狙撃されてしまいます。

その様子を目の当たりにしたキースは冷静を失っていき、狂気に走るきっかけとなってしまいます。

ガブリエル・鏑谷の妹
すでに亡くなっているガブリエル・鏑谷の妹ですがその死因はマフィアによる暗殺でした。
これがすべての始まりであり、せっかく混沌としつつも少しずつ平穏を取り戻した23番市を地獄に突き落とすきっかけになってしまいます。

ガブリエル・鏑谷少佐

とりあえずシーズン3と4のすべての元凶。
GHQのガブリエル・鏑谷の登場で何もかもが狂っていきます。
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ローズガンズデイズシーズン3より引用
まさに悪魔です。
彼の裏工作によって大勢の人が命を落としましたし23番市は再び恐怖に支配される場所になってしまいました。
彼は妹がマフィアに殺されたことでそれらに只ならぬ憎悪を抱くようになります。
マフィアならなんでもいいという具合にまで狂ってしまい、彼の恨みとは無関係な日本にまで進出してきて今回の騒動を引き起こしました。

今までは特別区をめぐって対立したり同胞の賃金を上げるためや資金を得るために衝突が起こっていましたが今回は違います。
完全にガブリエルの個人的な感情によって争いが起こりますし、彼自身は犯人だということがずっと知られぬまま時間が過ぎてしまいます。
今までとは異質な存在ですが純粋すぎるガブリエルのこの感情こそが一番の脅威になってしまいました。だって本来ならプリマヴェーラとゴールデンドラゴンをあそこまでの武力を用意して争わせる必要のある組織なんてないはずですもの。
利害だけを考えたら。
利害の外にある動機だからこんなことになってしまいました。

急に現れた彼によって今まで積み上げてきたものが一気に崩されていく様子を見るのはきつかったです。

米軍のバトラー大尉も妹がいるんですがそのことを利用してガブリエルは彼を脅します。
なので米軍内で頼りになるバトラーさえもガブリエル、そして惨劇を止めることはできませんでした。

未来の象徴の祐司

混沌とした時代だけれどもローズたちが同胞のために頑張るのは未来に託した想いがあるからでした。その象徴が子供であり、特にステラとリチャードの妹が残した子供の祐司が可能性として描かれています。
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ローズガンズデイズシーズン3より引用
この子が生きている限り希望を見出せるのがステラたちの認識でした。

ただ、それさえも無残に散ってしまいます。
祐司は毒殺されてしまいました。
ステラの置き土産であり未来の象徴のはずの祐司が亡くなったことでリチャードとサイラズ、そしてキースは激昂します。
ステラも衝撃的でしたがここら辺の無慈悲すぎる展開もショッキングでした。
けがを負って昏睡状態から目覚めた祐司を取り囲んで幸せな雰囲気になった直後の出来事ってこともこれ以上ないくらい悪いタイミングです。
これで冷静になるはずだったプリマヴェーラは逆方向に振り切ってしまいました。

理想社会への夢はここで一旦潰えてしまいます。

これを機にプリマヴェーラの方針は一気に変わりました。
また、濡れ衣を着せられたゴールデンドラゴンの梅九の気の毒さも相当なものでした。
彼も雪を失った上に完全に悪役にさせられたんですから。

シーズン4 全ての結末

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マンガUP!アプリ内イメージより引用
シーズン3でステラが亡くなってからもうすぐ1年という時期にあの男が戻ってきました。
そう、レオ獅子神です。
シーズン1と同じような感じの始まり方も素晴らしいんですがやっぱり今の23番市の状況を見ていると何が何でも打開が欲しいって気持ちにさせます。
それをなんとかしてくれそうなのはやっぱりレオでした。

また、シーズン4では新たにジャンヌという女性が登場します。

敬礼寺ファミリーとの戦いでローズは「私よりも優れた誰かが現れたらその時には私はマダムの座を継ぎましょう」って言っていました。
この意味がシーズン4でやっとわかります。
あれは伏線だったんだなぁ。

新生プリマヴェーラ

ステラや祐司を失ったことでリチャードとサイラズ中心にプリマヴェーラは生まれ変わってしまいました。
ローズの博愛のやり方ではなく力で同胞と未来を守るという方針ですがそれによって23番市の日本人は活動資金を巻き上げられています。
かつのて敬礼寺がやっていたことと似ていますがこっちの方が悪質なのが悲しいものでした。
プリマヴェーラの名前を使って好き放題やっている連中まで出てくる始末です。

それでローズはどうなっているかというと実質軟禁状態にありました。
彼女は静岡に離されてプリマヴェーラを指揮できなくなっていました。

ジャンヌ・天川

23番市に来たレオが巡り合った女性のジャンヌ。
男勝りな性格ですがローズと似た何かをレオは感じます。
最初は商店街からスタートしてリチャード側のプリマヴェーラと戦うところまで駆け上がる様子はまさに革命の聖女って感じでした。

レオ獅子神

レオは変わっていなくて本当に安心ですしそもそもシーズン2と3の時もどこかでレオが登場してくれ、って思っていたのでシーズン4での登場は嬉しかったです。
彼にとって最初に日本に来たときは戦後の様変わりに故郷の面影を求め、今回は前に一緒に戦ったはずのプリマヴェーラがこんな風になってしまったのでまさに浦島状態でした。

それと敬礼寺の終わっていない戦争は日本で続いていました。
ただ、レオは違います。
彼の戦争もまだ続いていますがそれは他の国での話でした。
レオが帰ってきたということはそれが終わったことを意味します。
そのことはニュースとして明かされる程度で、実際の顛末も見てみたいですがまあこれはこれであっさりしていてレオらしいです。
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ローズガンズデイズシーズン4より引用
あとレオの良い所ってやっぱり慎重でクールなところなんですよね。
金龍会(ゴールデンドラゴン)についてサイラズとリチャードから話を聞いても「いや、それは罠かもしれない!」とかそういったことを言うんじゃなくてある程度引きさがって会話をしているところとかは特にそんな印象を持ちました。
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ローズガンズデイズシーズン4より引用
あとキースと狙撃し合うシーンはレオのかっこよさとパラソルの機転が見られる一方でキースにとっては当時の自分の未熟さを痛感するものでした。
あの時と状況が似ていたのにこうまで違うとは…
こればかりはどんな状況でもレオが凄いとしか言えませんね。

彼は決してその状況をまとめ上げて皆を引っ張るローズやジャンヌにはなりませんが彼女らを守る最高の騎士でした。

ワンダリングドッグは…

ツェルは一時的に遠くに行っていましたがプリマヴェーラの異変には気づいています。
そしてローザが軟禁されていることも察していました。
彼女らとレオが合流した時のこれで何とかなる!って感じは流石です。

また、オリバーは生贄となって前の事件で亡くなったのが確定したのもツェルがそのことを知ったのも分かります。
これ自体も辛いんですが何が辛いってコンシエーレであるリチャードの護衛のさ中死んだことになっていることでした。
でも実際はそれは影武者でそのことを知るのはプリマヴェーラの一部と当時のオリバーのみです。
失意の中散っていったオリバーの虚しさはシーズン3で見ましたが真実を知らないとはいえツェルの労いで少しは救われたのかもしれません。

リチャードという不幸な主人公

リチャード視点で見てみると今回の惨劇の真相を知りたいのにたどり着けずに暴挙に出てしまった中での葛藤を想像してしまいます。
疑いたくないってどこかで思っていたかもしれない金龍会を疑わざるを得ない非常に辛い立場でした。
これって竜騎士07先生のひぐらしの各編の主人公に似ているなぁって思いました。
それらの主人公は残念ながら惨劇に巻き込まれてしまいますし次々に疑心暗鬼にかかり最後は本来はこうしたくなかった、と思える結末を歩んでしまいます。圭一とか詩音とか。
悪魔のシナリオって表現されたこの最悪の展開を打ち破るのは奇跡あってのものでしたがそうやって考えるとファンタジーの要素が無い不幸なシナリオを歩まされたのがリチャードと思えました。
そして、その脚本家はガブリエルです。
正体を暴くことができ、直接対決に持ち込むことができたのでもしやこれや、と思ったんですが残念ながら…

クライマックスに相応しい全員集合

新しく登場したジャンヌに加えて過去に出てきた様々な人達が登場するのがシーズン4で全編のクライマックスらしい全員集合でした。
リチャード側のプリマヴェーラとローズ&ジャンヌ派が衝突するまで長く時間がかかるかなぁって思っていたらそうでもないのが意外でサクサク展開は進みます。
その際に様々な因縁もぶつかりました。血と硝煙に包まれていますがまるでお祭り騒ぎです。
アランとキースも再び戦います。
アランがチャイナタウンに戻ってきたときのちょっと悪役風(実際は全然違います)な感じも良かったです。
でも問題はキースなんですわ。
なんか悪い方向に変化しちゃったなぁって印象を受けました。
まあ本来は恨まなくてもいい恨みを抱いてしまったのでしょうがないのかもしれませんがあの頃の真っ直ぐさは無くなってしまっていました。

そして一番の因縁のガブリエルとリチャードの決着もつきます。
最後の最後になって考えを改めたリチャードと外道っぷりを突き抜けたガブリエルですが勝者はガブリエルでした。
えぇ… そこはリチャードに勝ってほしかった、って思いましたが彼も死にます。
それを成し遂げたのはバトラーでした。
彼の妹はガブリエルの手で何かしらの不幸を負ったことが示唆されます。
結局バトラーも今回の負の連鎖の犠牲者だったんですがこれを仕組んだのはおそらく梅九でしょう。
間接的に復讐を果たした梅九ですがその際にバトラーの妹を巻き込んでしまったのでもしかしたら彼もまたどこかでそれを知られて復讐されるかもしれないという嫌な雰囲気を少しだけ残していきました。

ラストと未来

滅びゆく日本を何とか守って未来につなげようとした架空の戦後のストーリーがローズガンズデイズでした。
ただ、それから何があったのかわかりませんが冒頭でもあったように民族の滅亡の運命を変えることはできていなかったり作中現代の若い人達が苦労を強いられたというのがなんとも切ないです。
滅亡の運命はガブリエルのアレが一つのきっかけだったんじゃないのかなぁって思ってしまいます。

でもローズやレオ、ウェインの子孫がいたりと細々ですが確かに世代は引き継がれています。これから林原樹里がこの話を聞いて何か変える未来もあるかもしれない…⁉
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ローズガンズデイズシーズン4より引用
それに戦後は不利益を被るかもしれないということでカタカナ文字を名前に入れていましたが樹里しかり虎継しかり彼らは苗字も名前も日本のものを使っています。
なのであの時、ローズやジャンヌが掲げた理想の一部は少しは実現されていたんじゃないのかなぁって思いました。

冒頭でも紹介しましたが漫画ローズガンズデイズはスクエニの漫画アプリのマンガUP!にて掲載されているので最後にもう一度紹介しておきます。
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※どの漫画にも言えることですが掲載期間が終了している場合があります
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