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2017 10/20

新海監督が明かした君の名は。に関わる神話・古典・昔話の共通点・元ネタなどの備忘録

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またまた「君の名は。」に関する記事。

「君の名は。」は古典や神話と共通点があったり少し意識したところ元ネタ(モチーフ)があるようです。
それについてブルーレイ特典の公演映像や100ページブックレットで確認することができました。
本来なら君の名は。のストーリーを構成する二つのログラインにまつわる話だったのですがこの記事ではそのログラインの説明に出てきた神話古典昔話が気になったのでどう関連しているのか先ほどの情報を元にしてまとめていこうと思います。

古典や神話については自分もそれ自体の内容がうろ覚えなものが多いので物によってはついでに調べていきますが文献調査は流石にやらず、主に情報ソースはwikiなどになってしまう事だけご了承ください。

ネタバレがありますので注意をお願いします。

瀧と三葉の名前の由来

三葉の名前の由来はミツハメ(ミヅハメ)という日本神話の女神でした。
イザナミの娘。

また、瀧については彗星の連想の他に百人一首の瀬を早み~が関わっているとのこと。
瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ

「流れのはやい川の瀬に岩があると川はそこで二手に分かれてしまいます。
ただ、別れてもその先で再び一緒になるようにあの人とは逢うと思う。」
という内容の歌。

これについては映画の描写が思い浮かびますね。

fc2blog_201710201822485a9.jpg 
アニメイト「きゃらぴぃMOVIE」描き下ろし ブックレット掲載より引用
上画像はポスターの内容ですが個人的にはこの絵にその情景が入っていると思いました。

割れた彗星もそうですが一回は途切れてしまった二人が再び出会う、さらにそこでまた別々の人生を歩む二人が最後の最後に互いを確認するというシーンが連想されます。

日本書紀・古事記における夢のお告げ

君の名は。は三葉が夢のお告げを見ることで人々を災害から救うという面をを持っています(ログラインB)。

これは日本に昔から伝えられてきた、よくある形で日本書紀・古事記も登場するとのこと。
日本に大きな災害があった時に天皇が特別な場所に行って眠って夢を見ることで夢のお告げを得て平穏をもたらす話があると監督は語っていました。

これについて少し調べてみると沢山出てきますね。


例を挙げるとすると垂仁天皇が夢を見てその報告を父にしたことで兄ではなく彼が天皇に選ばれたという話。
また、垂仁天皇はサホビメに刺されそうになる際に蛇が巻き付いた夢を見ていたとされています。

災害から救うとまでは行きませんが夢のお告げにまつわる話が多い人物でした。


更級日記でも夢を見るために清水寺に行って籠って夢のお告げを見るとのことでした。
これについてはおそらく初瀬籠りについてだと思います。その際に見た夢は吉兆ではなく将来の悲観を暗示するものだったようでした。「君の名は。」ではその悲観を回避できて本当に良かったです。

源氏物語

また、かつての【日本人にとって夢という物はもう一つの現実】と語っていた新海監督は源氏物語の例も出しました。

その際に六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)は嫉妬のあまり葵上という女性に毎晩毎晩生霊となって取り付くという話を紹介しています。
内容としては葵上が夕霧を妊娠していた時期に無意識の生霊となって葵上を苦しめたという話でしょう。
御息所は自覚こそないものの自分が犯人かもしれないと思っていましたし、源氏は御息所が悪霊の正体というのを見てしまいました。

これは君の名は。とは関係ないですね…
ただ、元々三葉には恋人がいたという初期設定があるっていうのをどこかで見たのでもしもそれどおりだったら少し源氏物語が関係してくるかもしれません。

土着の神と境界の話

少し記事の趣旨とズレますが一応書いておきたいので。

天照大神などではなく日本では共同体ごとに神様がいて結びというのは土着の神様という話も出てきました。
この世界観については作中でおばあさん(一葉)が語っています。
その聖地(御神体)に向かっているシーン2回ありました。
まず一つは口噛み酒を奉納する時。
もう一つは瀧が再び三葉に合う(入れ替わる)ためにご神体に向かう時です。

小さな小川を超えて聖地(幽世)に行きますが「境界を越えて行って帰るが物語の最小単位」と監督は語っていました。
昔話の浦島太郎や桃太郎はまさにそんな感じですね。一寸法師とかも当てはまるかも。
境界を越えて元の世界に戻るときには以前の姿ではないということも同時に説明していました。

また、2回目に瀧本来の姿で御神体に行くときは水が増えてさらに困難な道のりになっていますがそれでも瀧は御神体を目指します。

公演映像では行って帰るという物語について新海誠監督は特に強調していました。
その行動自体が現実に自分がいるということの実感になる・帰ってくる時に変化している=成長の本質とのことでした。

この境界の話はいろんな作品に出てくる概念だと思うので他の作品を見る時も意識したら見方が変わるかもしれません。監督は千と千尋の神隠しも例に挙げていました。
宮崎監督作品だと他にはもののけ姫やラピュタも該当しそうです。

糸・紐

昔話とかで迷ってしまった・失くしてしまった者を導くのは紐・糸という話。
瀧を聖地に導くのも糸でした。
これは組もそうですが蜘蛛の・葉のシーンも出ていてこれも関連しています。
組紐シーンは少し集中しますが蜘蛛の糸や葉脈なんて言われなければ気づきませんでした。
後ろ二つのシーンはただの風景描写だと思ってしまっていたのでこの話を聞けて良かったです。

例として出たのはギリシャ神話のクレタ宮殿の脱出の話でした。
fantasy_minotaur.png 

ミノータウロス(ミノタウロス)の生贄として自ら志願したテーセウスを毛糸(糸玉)の糸で助けるエピソードのことを言っているようです。

ご飯を食べる 異世界での食事

部室でご飯を食べるシーンは単に空腹を満たすことだけでなく物語的には別の意味を持っています。
昔話話で異世界に行ってしまった人は異世界の食べ物を食べたら異世界の住人になるとのことでした。
例:
日本神話のイザナミは死んだ後に黄泉の国の食べ物を食べたから蘇られなくなった
ギリシャ神話では冥界のザクロの実を食べたことで冥界に属す

イザナミはイザナギに大岩で封鎖されて会えなくなってしまうのですが食べ物も関係したことを示唆していました。
後にイザナミは黄泉津大神・道敷大神と呼ばれ黄泉の主宰神になります。

ギリシャ神話についてはハーデース(ハデス)がペルセポネーに対してザクロを差し出した話です。
ペルセポネーはずっと冥界にいることにはなりませんがそれでもハデスの元に嫁がなければならなくなったので食べ物と異界の重要さがどれほどのものかを知る神話になりそうです。
これについては別記事で触れて千と千尋の神隠しのあの両親のシーンも少し書きました。

青春の1ページのような部室でご飯、ってシーンですが異世界での出来事だとまた別の意味を持ってくるんですね。

とりかへばや物語

おそらく新海監督にかなりのインスピレーションを与えたであろう平安期に記された作者不明の奇書「とりかへばや物語」。
fc2blog_20171020182334d11.jpg 
100pブックレット73ページより引用
君の名は。の初期構想に「夢と知りせば」とともに「とりかえばや」というワードがあります。
また、脱線してはしまいますがこの時の初期構想から二人が最後に出会うってことが見て取れるのが嬉しかったです。

とりかえばや物語は文中においては君の名は。のモチーフとして紹介されたというよりはTS作品の歴史を語る引用として登場しました。

関白左大臣には2人の子供がいた。1人は内気で女性的な性格の男児、もう1人は快活で男性的な性格の女児。父は2人を「取り替えたいなあ」と嘆いており、この天性の性格のため、男児は「姫君」として、女児は「若君」として育てられることとなった。
wikipedia とりかへばや物語より引用
彼らは意図的に男女として入れ替わってそれぞれの生活をしますがやがてその入れ替わりも見破られてしまい破綻。
ただ、それでも最終的には確固たる地位を手に入れます。

夢と知りせば 小野小町 古今和歌集

小野小町の古今和歌集から。
思ひつつ 寝ればや人の 見えつらむ 夢と知りせば 覚めざらましを

これも「君の名は。」における最重要の古典です。

思いながら寝たのであの人(→人)を見たのでしょうか(夢の中で)。
それが夢だとわかっていたら起きなかった(夢から覚めない)のに。

という内容。

君の名は。については入れ替わりの情景がはっきりしているので途中で夢を見ていることを忘れてしまいがちでした。
ただ、一葉が「おや、三葉 あんた今、夢を見ているね」って言ってからすぐに瀧が目を覚めるシーンとかであ、これは夢なんだという実感が戻ってきます。最終的に糸守を救ったのも夢のお告げと考えることができました。

そんな夢が大きくかかわってくる「君の名は。」と一緒に紹介されるのがこの小野小町の和歌でした。
三葉と瀧はまだ互いにあったことが無かったので、最初に夢を見たときは別に互いのことを想っているわけではありません。
ただ、物語が進むにつれてだんだんと互いを意識するようになったのが和歌の前半と被ると思いました。
後半はまさに瀧の心情でもう一度会うために瀧は御神体で夢を見ます。



まとめ

というわけで君の名は。に関する備忘録として個人的にまとめたい神話・古典・昔話の内容でした。

色んな所からモチーフを集めてそれを作品に散りばめられているとわかり、新しい視点で映画を楽しめるきっかけになりました。
合わせてどうぞ

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