2017
07/16
日
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目明しの内容を知っているので誰がどのような立場かは把握しているのですがそれでも怖い。
今回はそんなひぐらしのなく頃にの出題編の不気味さが詰まっている綿流し編の感想をまとめていこうと思います。
前回までの関連記事
以前のひぐらし関連の記事。
綿流し編の感想
ひぐらしのなく頃に 出題編を無料で読めるようになったスクエニのアプリ
一挙放送の時の出題編を見て
綿流し編の感想 ネタバレ(一部解説)あり
というわけでここからが綿流し編の感想。
ネタバレも目明しなど解答編を読んだ解説の様な内容もあるのでまだ読んでいない方は注意をお願いします。
ひぐらしのなく頃に 目明し編より引用
綿流しの見どころの一つは部活の様子だと思います。
全力であらゆる勝負に挑んで、勝つためなら手段を選ばない貪欲さ。
時にはむちゃくちゃな勝ち方があるのですが凄く楽しそうに過ごしているって雰囲気が伝わってきました。
それぞれのキャラ達の持ち味を活かした戦法も読んでいて楽しいです。
ただ、この楽しい描写がある分、この後に待っている悲劇への落差が大きいと思いました。
魅音と人形
ひぐらしのなく頃に 目明し編より引用
こんな些細な選択が後々あんな大惨事につながるなんて…
いや、これはたぶん原因の一部でしかないでしょうが。
それでも人形を魅音ではなくレナに渡したというのが今回の話の魅音(実は違うけれど)の暴走の引き金になってしまいました。
ただ、些細な選択と書きましたがこれは魅音にとっては辛い出来事だったのかもしれません。
ひぐらしのなく頃に 目明し編より引用
普段は弱みを見せないと思っていた魅音ですがとうとう人形の件をレナに打ち明けたのも驚きでした。
レナに感情を吐き出さないといけないくらいまで辛かったのでしょう。
しかもタイミングが悪いことに圭一が人形をプレゼントしようとした相手が詩音だったのも魅音にとっては気の毒だと思いました。
綿流しを読んでいると気の毒って感情はあまり出てこないかもしれませんが目明しまで読んでしまうと本当に魅音はひたすら不憫でしょうがなかったです。
それと詩音が圭一と人形が売っている店まで行ったのはどういう意図があったのかはちょっとわからなかったです。
魅音も人形が欲しかったことを知ってもらうためだと思うのですがわざわざ魅音の目の前で注文しなくても…
目明しの細かい内容を忘れてしまったので何かしら意味があったとしても今のところ想像で頑張るしかないと思いました。
綿流しのレナ
ところで今回の編のレナの立ち位置はかなり面白かったです。
レナと魅音と圭一は一種の三角関係だと思いきやレナは圭一と魅音の仲を応援したいって感じも伝わってきます。
それとレナは魅ぃちゃん(魅音のこと)を凄く女の子らしいんだよって理解していました。
実際に圭一が知らないところの魅音を知っていたこともあると思いますが綿流しではこのようにレナの感の鋭さや思慮深さが描かれていました。
その中で圭一を責めるような発言をしていましたがこれは圭一に魅音のことを気づいて欲しいというレナなりの優しさだったのでしょう。
鬼隠し編では見えなかったレナの別の顔が多くみられるのが綿流しで最後に魅音(詩音(魅音))を問い詰めるところまで頭が冴えわたっていました。
ひぐらしのなく頃に 目明し編より引用
圭一に魅音のことをもっと知ってほしい、見てほしい、考えてほしいと思った故の発言でしょうが魅音が傷ついたことを教えるシーンはちょっと怖いです。
完全に雰囲気が違っていました。
この時はレナも圭一も症候群ではないはずなのでこのシーンの不気味さはレナが醸し出していたということでしょうか。
この際に魅音は初はあまり気にしていないふりをしていたけど~って圭一に伝えています。
「気にしていない」ではなくて「気にしていないふり」というのが魅音らしいと同時に自分で作ってしまったキャラに魅音が苦しんでしまったのだと思いました。
レナはこのことまで魅音から聞いたのかどうかわかりませんがおそらく普段の生活を見ていて魅音が自分の思いを閉じ込めていたというのを察していたような気がします。
この痛みが堪えきれないところまできてレナに電話、先ほどのシーンに移ります。
レナはレナで圭一に人形をもらって純粋にうれしかったと思いますが魅音の心情まで考えると複雑だったのでしょう。
ひぐらしのなく頃に 目明し編より引用
さっきまでの様子とは一転していつも?通りのレナに戻った時は安心感を覚えます。
ただ、これはあくまで圭一に自分で魅音の気持ちを分かってほしいって想いから来たものでした。
このことは圭一にも伝えるのですが圭一はしばらくわからないままです。
エンジェルモートでは結構ヒントを与えてくれた際に自分が傷つけたってところまで圭一が理解していました。
しかし、やっぱり先入観とかの都合で人形とは結び付かなかったのでしょう。
それと悟史のバットを見つけた際のレナのあの視線が気になりました。
圭一は転校しないでね、ってことなのでしょうか。それでもやっぱり目が怖いような、、、
あとラスト一歩手前で圭一がレナに話すのを渋った時に
「大丈夫だよ レナは消えない 絶対に」
ってシーンが本当に聖母。
実際に消えませんでしたし得体のしれない魅音らしきものに唯一対抗できそうな貫録を持っていました。
綿流しの祭から
綿流しの祭の前までは魅音の人形の件でもやもやしつつも楽しい日常って感じでした。
ただ、この綿流しがいかんよ。
本当にここからいろいろな歯車が狂ってきます。
しかも鬼隠しと違って圭一が症候群にかかっていなくて変な現象も出てきません。
それなのに不可解な出来事が連続して起こったのは魅音(詩音(魅音))の行動の巧みさがあったからでしょう。
それと今回は富竹はあったその日に富竹が仏になりました。
彼が最初の犠牲者になるのはほぼ避けられないからしょうがないのですが一種の持ちネタみたいになってしまいましたね。
オヤシロさまの祟りについては今回は詩音と鷹野さんから解説されます。
しかも鬼隠しよりもこちらの方が内容が事こまやかでした。
詳細をしっかりと聞いたことで圭一にとっては部活メンバーに余計な不信感を抱かずに済むと思いきや最終的に魅音を疑ってしまうのは何とも辛いですね。
その疑いを持ってしまうきっかけであり完全に圭一が巻き添えを食らった形の祭具殿侵入。
ここで一番不気味なのはドタンバタンって騒ぐ音が聞こえるかどうかってところでしょう。
これについては祭具殿に忍び込んだ中で
富竹と詩音→聞こえた
圭一→聞こえなかった
鷹野→確かめていない
というように圭一視点では自分だけがおかしいかもしれないと思ってしまいます。
これについては圭一だけがある意味正常(鷹野さんも正常といえば正常ですが…)なのですが他の二人が聞いた音を聞いていないってなると何が起こっているのか気になってしょうがないと思います。
それと祭具殿侵入がかなり悪いことをしてしまったという認識が芽生える中で
・詩音に会わなかったか
・鷹野と富竹に会わなかったか
という質問を立て続けにされてしまうと自分が祟りに遭ってしまうと不安に掻き立てられてしまうでしょう。
これもタイミングが悪いのと聴いてくる人物のそれぞれの考えが違うという偶然によるものなのですが初見の時は圭一が完全に容疑者扱いでここでも圭一の命は狙われるのか…って思ってしまいました。
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ひぐらしのなく頃に 目明し編より引用
ところで梨花ちゃんの安心感は素晴らしかったです。
御三家の一角で一番祭具殿を大切にしていそうな立場の彼女が圭一を許したので。
この時の梨花ちゃんはなんでも見抜いている気がしてそれが逆に罪にならないんだ…って安心を与えてくれます。
ただ、一方で御三家といえどもこんなに小さな子が真相を知っているとなると他の有力者にも圭一たちの行いが伝わっているのかも…と思ったりもしました。
そして、話したから梨花ちゃんも犠牲になってしまったというのが悲しみを大きくします。
これについては梨花ちゃんに話したってことを話さなかったら何とかなりそうだったかもしれませんが結局彼女は自分なりで解決する道を選んだので避けられない運命だったのかもしれません。
これも圭一が最初の人形を渡す相手を魅音にしていたら…って思うととんでもないバタフライエフェクトです。しかも鷹野にとっては想定外の出来事でしょうし。
消えた詩音と謎の魅音
大石が詩音の足取りを圭一に伝えるときに詩音が失踪していることが分かりました。
そして、電話している相手が詩音でないということに気づきます。
これは詩音ではなく得体のしれない何かかもしれない、魅音だったら…って恐怖を感じます。
村長(公由)と話していないことも行動の時系列を考えてわかったのですが逆に何が正しくて何が間違っているのかがこんがらがってくる瞬間でした。
これについては目明しを読めばタイミングがつかめました。ただ、綿流し編だけですとすぐには理解できないでしょう。実際に圭一が話していたのは詩音だったのですがこの時にはすでに魅音と入れ替わってしまったというのは綿流しだけでは当時つかめませんでした。
そんでもって最終的に一連の事件の容疑者の魅音に会うためにレナと圭一は園崎邸に向かいます。
この時登場した魅音が完全に魅音っぽいのには騙されました。
鬼の刺繡があるのを見せようとしてレナが止めたのは一種の賭けだったのかもしれません。
レナがこの時止なかったら刺繍がないじゃんってことになりますし。詩音はすでにレナの相手を想う気持ちというのをしっかりと理解していたようです。
この後、魅音の口から雛見沢と園崎家の歴史が語られますが完全に雰囲気は当主です。
症候群にかかっていたはずなのにこのなりきりは素晴らしいと思いました。
それに最後までレナはこの魅音のことを魅音って思っていたようでこの時の詩音はレナより一枚上手なのも何気にすごいです。
ひぐらしのなく頃に 目明し編より引用
こんな風に「圭ちゃん 圭ちゃん」って言ってさらには自分を詩音として受け入れているのを見ると騙されてしまいますよ…
「お姉っ」て詩音になってしまった魅音が言っていますし。
最終的に圭一だけ助ける(助けるとは言ったが…)ってシーン。
今日を境に魅音が戻ってくることはない、って発言は魅音に何かが乗り移って魅音の形をした魅音じゃないものになってしまうのだと最初の方は思ってしまいました。
でも「戻ってくることはない」ってのは文字通りの意味でしたね…
最後に圭一に近づかないでって言ったのは本心だと思うのですが詩音から見た圭一ってどんな感じだったのかは目明しが解放されるのを期待しておこうと思います。
ところで最後の方で圭一は魅音に刺されてしまいます。
ここが初見の時にすごく怖くて
・魅音→すでに圭一が拷問部屋に行った時「今日」には亡くなっていた
・詩音→圭一が刺された日の夜飛び降り
・圭一→魅音に「今日以降」の夜刺された
って状況でした。
これだと圭一を刺したのは誰?って話になってきます。
だって詩音が転落してしまった際の犯人は魅音だと思ってしまいますもん。
そうなるとすでに亡くなっていた魅音の説明は?って話になってきます。
なので第三の魅音がいるのかはたまた超常現象的な何かによって圭一が襲われてしまったのか、、、このような想像をしてしまいました。
大石も大石で鷹野さんの話をしながら言った「今回の事件 死人が歩き回り過ぎなんですよ」ってセリフが巧い。そして、本当にホラーです。
鷹野さんに至っては鬼隠しの時に出ていなかった内容なので初見時は「???」って思いました。
ひぐらしのなく頃に 目明し編より引用
そして、極めつけは最後の方に出てくる魅音らしきゾンビ。
これがヤバい。
圭一以外がいない部屋でじっくりと出てくるのが怖すぎます。
ここのしーんだけでもかなりのページを使っているのですがそれが逆にゆっくり迫ってくる感じがします。
多分圭一も発症してしまったのでしょうがこの綿流しを最初に読んだときは本気で魅音に関連する幽霊みたいなのがいるのかもしれないと思っていた分、衝撃も大きかったです。
漫画版 ひぐらしのなく頃に 綿流し編
というわけで「ひぐらしのなく頃に 綿流し編」の感想でした。
入れ替わりとかが分かっていても綿流しのミステリー・ホラー感は相変わらず強烈でした。
これも全て詩音の演技力と実行力の高さ故、という感じでしょうか。
部活メンバーで無事だったのはレナだけとなってしまった綿流し。
レナは綿流し編で凄く冴えていると思いきやこの後も結構鋭い所を見せています。
鬼隠しではまだ見せていなかった一面ですね。ひょっとしたらそのような顔があったのかもしれませんが圭一視点では見逃してしまったのかもしれません。
それと魅音は綿流しだけ見るとものすごくサイコなのですが目明しまで把握すると…
冒頭でも書きましたが目明し編を含む出題編はマンガUP!(←iOS/Androidの両方に対応したDLページへのテキストリンク)というスクエニのアプリで解放されています。
※掲載期間が終了している場合があります。
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